米国株見通し:軟調か、米大統領のコロナ感染で懸念増幅

2020年10月2日 15:55

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記事提供元:フィスコ


*15:55JST 米国株見通し:軟調か、米大統領のコロナ感染で懸念増幅
(15時30分現在)
S&P500先物      3,316.88(-50.82)
ナスダック100先物  11,374.88(-199.87)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物500ドル超安。NY原油先物(WTI)も大幅に下げ、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。


1日の取引で主要3指数は上昇。ダウは35ドル高の27816ドルで取引を終えた。追加経済対策に関する与野党協議の進展に期待が高まるなか、9月中の調整一巡で新規の買いがハイテク株などに流入し、指数を押し上げた。この日発表された新規失業保険申請件数が予想を下回ったほか、ISM製造業景況指数で雇用指数は大幅に改善し、労働市場の拡大に期待が高まった。ただ、大統領選の不透明感から一段の買いは抑制され、株価は失速する場面もあった。


本日は売り優勢の見通し。トランプ大統領の新型コロナウイルス感染を受け、追加経済対策成立に遅れが生じる見通し。また、外交や安全保障まで国家機能への様々な支障が想定され、世界的な株安や原油安を手がかりに幅広い売りが見込まれる。一方、大統領選直前となる今晩の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比+86.8万人、失業率は8.2%、平均時給は前年比+4.8%と予想される。想定以上に持ち直せば、国内経済の早期回復期待が株売りをいったん弱める可能性があろう。《TY》

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