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外食業界の「復活」トレンド持続は期待したいが!?

2020年10月1日 18:56

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 先に取り上げたNEXTユニコーンに日経が選定しているTableCheck(以下、テーブルチェック)から、同社と契約する国内飲食店約3500社のシルバーウィーク(9月22日)までの「9月の飲食店最新情報」が配信されてきた。最大の事象は「(1店当たりの)平均来店人数が、コロナウイルス禍に世の中が晒されて以来、初めて前年同期比50%を上回った(57.7%)」という調査結果である。

【こちらも】外食産業、8月は62社中52社がマイナス、マイナス幅も拡大 帝国データバンク調査

 コロナ禍が社会問題化し始めたのは今年2月。3月の来店人数には既にその影響が出始めていた。3月の平均来店人数は24.4人と昨2019年3月に比べ、43.6%と半分を割り込んだ。

 そして周知の通り政府が「緊急事態宣言」を発令した4月(16日)から解除した5月(6日)にかけては、来店人数は大幅に落ち込んだ。4月が前年同期比9.9%、5月が同11.8%止まりという状況になった。その後は徐々に切り返しつつあった。6月:34%/7月:46%/8月:47%。そして9月「自粛緩和」「シルバーウィーク」、加えて「GO TO 云々の方向性」などから、50%を久方ぶりに上回ったというのである。

 同様のことが月別1店舗当たりの平均来店件数にも、現れた。2月の11.2件が3月:7.6件/4月:1.7件/5月:2.0件/6月:5.9件/7月:7.7件/8月:8.4件/9月:22日時点8.2件。

 テーブルチェックも、「9月の飲食店1店舗当たりの来店件数は、22日時点で前年同月比76.7%まで回復。緊急事態宣言が発令された4月以降、もっとも高い数値を記録した。9月19日からのシルバーウィークでは、連休2日目に1店舗当たりの平均来店件数が15.5件となり、昨年のシルバーウィークに匹敵する来店件数がみられた。東京23区の飲食店などに求められていた時短営業が解除されたことも、大型連休の客足回復に大きく起因したとみられる」と解説。

 が、あくまでも過去のデータは過去のデータ。「新型コロナ禍の抑制と経済活動の回復は、軸足をどちらかに置きすぎることは依然危険」とする見方も少なくない。

 テーブルチェックは「徐々に回復を見せる飲食店への客足。10月1日以降で東京も対象に加わった『Gotoトラベル』や『Gotoイート』などにより、外食需要全体のさらなる回復が期待される」と結んでいる。期待はしたい。が一寸先も確実に見通せない、のも事実ではないか・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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