共栄セキュリティサービスは下値切り上げ、新型コロナ影響は限定的

2020年9月23日 08:41

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 共栄セキュリティサービス<7058>(JQ)はオフィス系の施設警備を主力とする警備会社である。21年3月期微増収・微増益予想としている。第1四半期は特需の反動で減収減益だったが、新型コロナウイルスの影響は限定的としている。通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は徐々に下値を切り上げている。出直りを期待したい。

■オフィス系の施設警備を主力とする警備会社

 オフィス・商業施設の巡回警備、スポーツイベントなどの雑踏・交通誘導警備、鉄道関連警備などを展開する警備会社である。オフィス系の施設警備を主力として、長期・定額契約のストック型案件の積み上げを推進している。

 20年5月にはセコム<9735>と資本業務提携、20年7月には四国・中国地方で施設警備・交通誘導警備を展開する東京セフティを持分法適用関連会社化、20年8月にはキャピタルメディカと業務提携した。

■21年3月期微増収・微増益予想

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比1.0%増の64億77百万円、営業利益が0.8%増の4億49百万円、経常利益が0.3%増の4億98百万円、純利益が0.1%増の3億25百万円としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比6.7%減の14億51百万円で、営業利益が53.2%減の53百万円だった。主力のオフィス系の施設警備は堅調だったが、前年の特需(G20首脳会議関連)の反動で減収減益だった。

 新型コロナウイルスの影響としては、商業施設の営業自粛による警備体制の一時的縮小などがあったが、イベント警備の売上比率が低く、主力のオフィス系の施設警備が堅調に推移しているため、全体としての影響は限定的としている。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 なお自己株式取得を実施(上限7万5000株・3億円、取得期間20年8月17日~21年3月31日)している。

 株価はやや反発力の鈍い形だが、徐々に下値を切り上げている。出直りを期待したい。9月18日の終値は3205円、時価総額は約48億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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