少しの衝突で数十万円の費用も! 先進技術を搭載するクルマの修理事情

2020年9月22日 08:14

小

中

大

印刷

 交通事故を減らすために、そして万が一の事故が発生したときの対処として、最近のクルマには数多くの先進技術が搭載されている。この先進技術はドライバーにとって非常に頼もしい技術であるが、万が一の事態が発生すると目を覆いたくなるような修理費用が発生する。

【こちらも】旧車乗りに朗報! 3Dスキャナ・プリンタ使い自動車用絶版部品を制作 スタークラフト

 安全運転支援システムに加え、衝突時に歩行者を保護するための装置も装備されるようになっている。これらの装備は現代の安全装備として標準となりつつあり、運転支援システムがなければ購入をためらう人も多いだろう。

 こういった先進技術が搭載されることで車両本体価格が高額になってきているが、それゆえに、これらの先進技術が破損するような衝突事故を起こすと、一昔前では考えられない修理費用が発生する。

 例えば、ポップアップフードやアクティブボンネットといった先進技術が、おもに高級車に装着されている。これは、歩行者と衝突したときに一定の衝撃が加わると、ボンネット後端を瞬時に持ち上げ、ボンネットとエンジンの硬い部分との空間を確保し、歩行者の頭部がボンネットに衝突したときの衝撃を和らげる役目がある。

 しかし、このポップアップフードなどの先進技術は、一度展開すると、高い場合で約40万円の修理費が必要になる車種もあるという。この技術は人との衝突を想定しているわけだが、鳥などでも作動してしまう事例が報告されているため、厄介だ。

 また最近は、軽自動車にも多く搭載されている運転支援システムは、フロントガラスに専用カメラが取り付けられている。だが飛び石などでガラス交換となると、以前のように社外品のフロントガラスは販売されていないため、高い純正フロントガラスを購入するしかない。

 バンパーのセンサー類も同様に大変だ。以前であれば少し器用であれば、自分で中古バンパーを手に入れて交換作業する人もいたが、先進技術を搭載したクルマは、バンパー交換も専用のテスターを使わなければ運転支援システムが誤作動を起こす。この調整をエーミングと呼ぶが、すでに2020年4月から新たな認証資格として電子制御装置整備が導入されていることからも、高度な技術と設備がなければバンパー交換もできない。

 一昔前であれば数万円で済む鈑金修理も、先進技術のセンサー類を交換して、エーミングが必要な衝突をすれば、数十万円の出費になるのが最近のクルマの鈑金修理である。先進技術を搭載したクルマは、もしもの備えとして、車両保険への加入は検討したほうが良いだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

関連記事

広告

財経アクセスランキング

広告

写真で見るニュース

  • インドで発表されたコンパクトSUV日産マグナイト(画像:日産自動車の発表資料より)
  • 木星を周回し火山から噴煙を上げる衛星イオのイメージ (c) ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), I. de Pater et al.; NRAO/AUI NSF, S. Dagnello; NASA/JPL/Space Science Institute
  • おとめ座付近にある多数の恒星によるシェル状構造 (c) レンセラー工科大学
  • クラウドファンディングで販売されているLanmodo NVS Vast Proの利用イメージ画像。(画像: TS TRADE発表資料より)
  • (画像: UNIの発表資料より)
  • ルノー ルーテシア(画像: ルノー・ジャポンの発表資料より)
 

広告

ピックアップ 注目ニュース