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インフルエンザ対策に再び注目度急上昇の「マヌカハニー」 安全性や品質は?

2020年9月20日 08:07

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記事提供元:エコノミックニュース

新型コロナウイルスの発生源とも言われる中国の武漢の、新型コロナ重症患者の50%がインフルエンザにも感染していたとする海外の研究結果が報告された

新型コロナウイルスの発生源とも言われる中国の武漢の、新型コロナ重症患者の50%がインフルエンザにも感染していたとする海外の研究結果が報告された[写真拡大]

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 インフルエンザの流行シーズンがやってくる。2019‐2020のシーズンは、暖冬の影響で関東周辺で雨が多かったことや、新型コロナウイルスの感染予防対策などの効果もあり、インフルエンザ患者数の推計値は過去5年で最も少ない結果となった。しかし、これから始まる2020-2021シーズンも同じとは限らない。それどころか、新型コロナの状況が好転しないままインフルエンザの本格的な流行シーズンを迎えた場合、最悪、コロナとインフルエンザのWパンデミックも考えられる。しかも、東京農工大学の水谷哲也教授など、パンデミック以前からコロナウイルスについての研究を行っていた専門家によると、インフルエンザとの同時感染で症状が重くなる危険性もあるという。

 その根拠は、新型コロナウイルスの発生源とも言われる中国の武漢の、新型コロナ重症患者の50%がインフルエンザにも感染していたとする海外の研究結果が報告されたからだ。これまで一般的には、あるウイルスに感染するとインターフェロンなどの免疫作用がはたらくことによって、2つ目以降のウイルスには感染しないと考えられてきた。ところが、新型コロナウイルスに感染すると細胞内でインターフェロンが作られるのを阻害されるということが分かっている。つまり、同時感染は大いにあり得るのだ。しかも、同時感染すると全身の免疫が暴走するサイトカインストームの危険性も高まる。先シーズンは幸いにも、マスクの着用や手洗い、うがい、ソーシャルディスタンスなどの感染対策が功を奏したとみられるものの、今回も上手くいくとは限らない。本格的な流行期に突入する前に、早めのインフルエンザ対策を心がけたい。

 インフルエンザ対策としては、ワクチンの接種がまず第一に挙げられるが、それだけでは心許ない。ワクチンはインフルエンザを100%防ぐものではないからだ。厚生労働省が公表している米国CDC(疾病管理センター)の知見をもとにした資料でも、有効率は概ね70%程度に留まるのだ。ワクチンの接種が対策として有効であるのは間違いないが、罹らないという保証が無い限り、今年はさらに対策を重ねる必要があるだろう。

 そこで今、注目されているのがマヌカハニーだ。マヌカハニーとは、ニュージーランドだけに自生するマヌカの花を蜜源とする希少な蜂蜜で、ニュージーランドの先住民であるマオリ族は昔から、様々な病気の治療に利用していたといわれている。そんなマヌカハニーが注目される理由は、強い抗菌作用を持つメチルグリオキサールが豊富に含まれているからだ。近年の研究では、インフルエンザなどに対する抗ウイルス作用も確認されており、新型コロナ対策としての可能性もテレビや雑誌などのメディアで紹介されたことから人気が爆発した。ニュージーランド政府が発表している最新の統計によると、今年5月時点でのマヌカハニーを含む蜂蜜全体の輸出額は、前年同月比で53%も増えているという。

 しかし、残念ながら粗悪品が出回っているのも事実だ。7月下旬、 ニュージーランドの国有テレビ局TVNZが、ニュージーランド政府の調査で約2割のマヌカハニーから除草剤グリホサートの成分が検出された事を報じ、日本でも大きな話題となった。

 グリホサートは世界で最も使用量の多い除草剤だが、2015年に世界保健機関(WHO)の外郭団体である国際がん研究機関(IARC)が発がん性の可能性があると発表し、使用を禁止したり規制したりする動きが拡がっているものだ。

 でも、すべてのマヌカハニーに対して拒否反応を起こす必要はない。ニュージーランド政府の報告書によると、問題のマヌカハニーは、グリホサートを使用している農場や牧場の近くに巣箱を置いたことが原因と指摘されている。しかも、グリホサートが検出された製品は、マヌカの花蜜にクローバーや牧草用の草花の花蜜が一定量混入した「マルチフローラル」と呼ばれるブレンド品なのだ。

 マルチフローラルではなく、純粋なマヌカハニーを日本で手に入れるためには、やはり信頼のおけるメーカーから、純粋なマヌカハニーを購入するようにしたい。中には、品質に絶対の自信を持ちながらも、消費者の懸念が強まっていることを受けて、自主的にグリホサートの残留検査を実施し、ホームページなどで結果を公表しているメーカーも増えているので参考になるだろう。

 また、マヌカハニーの品質を確認するのは、1kgあたりのメチルグリオキサールの量を数値で表した「MG値」を参考にするといい。ウイルス対策としてはこのMG値が500+以上あるものが有効と言われており、山田養蜂場がMG500+やMG1200の高品質のマヌカハニーを独自の製法でクリームタイプの飲みやすい製品として販売するなど、国内の蜂蜜メーカーも高MGマヌカを販売している。ちなみに、同社でも、念のために残留検査を実施し、グリホサートが検出されないことを確認しているという。

 とはいえ、高品質なマヌカハニーは希少なため、他の蜂蜜に比べても高級品だ。MG値によって値段にも大きな差がある。しかし、その分、高い抗菌力と抗ウイルス力で、インフルエンザと新型コロナの両方の感染リスクを下げることができると考えれば、安い買い物かも知れない。いずれにしても、この未曽有の事態の中、社会のためにも、家族のためにも、そして何よりも自分自身のために、感染を未然に防ぎ、秋冬のシーズンを健康的に乗り切りたいものだ。(編集担当:藤原伊織)

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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード厚生労働省東京農工大学新型コロナウイルス

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