積水ハウス、すかいらーく、gumiなど/本日の注目個別銘柄

2020年9月11日 16:08

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記事提供元:フィスコ


<1928> 積水ハウス 2021.5 -84.5大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業益は926億円で前年同期比18.0%減、5-7月期は418億円で同47.0%の大幅減益に転じた。物件売却益などの減少に加え、住宅受注減の影響も響いた。実績値は想定の範囲内だが、受注減少の影響などで通期予想を2060億円から1750億円に下方修正。また、年間配当金を86円から82円に、自社株買い計画を上限150億円から50億円に引き下げたことも嫌気された。

<3197> すかいらーく 1521 -163急落。前日に発表した株主優待制度の変更が嫌気されている。これまで100株以上300株未満保有の株主に対して、年間で優待カード6000円分(6月末、12月末に3000円ずつ)を贈呈していたが、これを4000円分に縮小する。300株以上500株未満の株主に対しては2万円分から1万円分に縮小。不透明な経営環境が続く中での収益構造改革の一環としている。利回り妙味後退に対するインパクトが強まる状況へ。

<3903> gumi 1181 +130急騰。前日発表の第1四半期の営業利益は9.5億円で前年同期比7.3倍と急拡大した。主力タイトル「ファントム オブ キル」や「誰ガ為のアルケミスト」などが堅調に推移し、スクエニと共同開発し前期に配信を開始した「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」も国内外で好調に推移した。業績予想は引き続き未定だが、想定以上に高い業績変化率が好感された。

<6535> アイモバイル 1036 +150ストップ高。前日に20年7月期決算を発表、営業利益は前期比28.9%減の22.5億円となった。8月5日に上方修正した水準での着地に。一方、21年7月期は25.0億円で同11.3%増と増益に転じる見通し。不採算事業撤退などで売上は減収となるが、ふるさと納税事業の安定成長期入りやオーテ社の貢献が収益増に貢献するもよう。年間25円の配当計画を公表していることもポジティブなインパクトにつながった。

<3194> キリン堂HD 3500 +485急騰。前日は米投資ファンドによるTOB実施報道を受け、プレミアム付与への期待からストップ高となっていたが、MBOの実施を正式に発表している。公開買付者はべインキャピタルが投資助言を行う投資ファンド系会社で、TOB価格は3500円となっている。同社ではTOBに賛同の意を表明しており、TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB完了後は上場廃止となる。

<4384> ラクスル 4295 +700ストップ高。前日に20年7月期決算を発表、営業損益は2.4億円の赤字で前期比3.9億円の損益悪化となった。ただ、コストコントロール強化策などが奏効し収益性は改善、従来見通しは3.4-4.2億円の赤字予想だったなか、レンジ予想上限を上回る着地に。5-7月期は1.9億円の営業黒字だった。21年7月期予想レンジは1.5億円の赤字から0.5億円の黒字だが、前四半期の数値からはさらなる収益改善にも期待。

<3921> ネオジャパン 2331 -500ストップ安。前日に上半期の決算を発表、営業利益は5.7億円となっている。また、通期計画は従来予想の5.4億円から7億円、前期比0.1%増に上方修正している。ただ、第1四半期の高い進捗率から収益予想の上方修正は想定線だったとみられ、直近まで株価も大幅な水準訂正を果たしてきたことから、目先の材料出尽くしと受けとめられる形に。

<4996> クミアイ化 962 -45大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は58.2億円で前年同期比6.9%減益、化成品事業の売上低迷が響く状況となっている。通期予想の80億円、前期比4.7%増は変更なし。収益水準は低い四半期であるものの、5-7月期は同3割超の増益となっており、特にネガティブな印象はないものの、一部では上振れ期待などもあったもようで、見切り売りが優勢となっているもよう。《US》

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