SpaceX、半世紀ぶりとなるフロリダからの極軌道打ち上げに成功

2020年9月1日 21:08

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 SpaceXは日本時間8月31日、Falcon 9ロケットによるアルゼンチン国家宇宙活動委員会(CONAE)の地球観測衛星SAOCOM 1B打ち上げミッションを実施した(SpaceXのニュース記事CONAEのニュースリリースThe Vergeの記事Ars Technicaの記事動画)。

米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地SLC-40で打ち上げが行われたのは日本時間8月31日8時19分。SAOCOM 1Bは打ち上げから約14分後、相乗りしていた小型衛星GNOMES-1とTyvak-0172も打ち上げからそれぞれ約61分後と約62分後に予定軌道に投入され、打ち上げは成功した。Falcon 9ロケット第1段は国際宇宙ステーション(ISS)への補給ミッションCRS-19CRS-20およびStarlinkの9回目の打ち上げミッションで使用・回収されていたもので、今回は打ち上げから約8分後にケープカナベラル空軍基地のLZ-1へ着陸している。

今回のミッションは1969年以来行われていなかったフロリダからの極軌道打ち上げであり、SpaceXが東海岸から極軌道打ち上げを行うのは今回が初めて。長年フロリダからの極軌道打ち上げが行われていなかったのは人口の多い陸地付近の上空を飛行することになるためで、米国からの極軌道打ち上げでは主に海洋上を飛行できるカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地が使われてきた。しかし、バンデンバーグ空軍基地では山火事により打ち上げが遅れたことがあり、2016年から米空軍ではフロリダからの打ち上げを検討していたという。

フロリダからの極軌道打ち上げではキューバ上空を通過することになるが、ケープカナベラル空軍基地からの打ち上げを監督する第45宇宙航空団が安全な高度と判断したそうだ。Falcon 9ロケットはコースを外れた時に地上からの指示を待たずに自爆する機能を備えており、現時点ではSpaceXだけがフロリダからの安全な極軌道打ち上げが可能とのことだ。

今回の打ち上げはSpaceXが2006年にFalcon 1ロケットを打ち上げて以来、100回目の打ち上げになったそうだ。もともと100回目の打ち上げは約9時間前にケネディー宇宙センターで予定されていたStarlinkミッションになるはずだったが、こちらは9月1日に延期されている。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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