ぐるなび、東芝、アサヒなど/本日の注目個別銘柄

2020年8月26日 16:08

印刷

記事提供元:フィスコ


<2440> ぐるなび 650 +31大幅続伸。江藤農相が前日の閣議後記者会見において、飲食業界を支援する「Go To
 イート」の主要事業の運営委託先事業体を公表。オンライン飲食予約サイトのポイント事業としては13事業体が採択されており、同社も含まれているようだ。足元では感染者増加ペースも沈静化しており、同キャンペーンによる業績寄与が期待される形に。取り組み妙味の強さなども物色の支援材料に。

<2502> アサヒ 3561.0 -95.0反落。国内外での公募増資2087万5700株、自己株式処分による売出2530万株、オーバーアロットメントによる売出254万1800株を実施すると発表。今回の増資により発行済み株式数は9.6%増加のもよう。借入金返済など財務健全化を目的とする。もともとファイナンス実施の方針は示されていたため、ネガティブなインパクトは限定的にとどまった。調達資金は前年に方針を示した際の水準を下回る。

<7590> タカショー 685 +58急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の4億円から8.2億円に、通期では7億円から10.1億円に増額。ライフスタイルの変化によって家庭菜園やリビングガーデンのニーズが強まり、ホームセンター向けやeコマース分野の売上が拡大しているようだ。年間配当金も10円から13円に引き上げ。業績上振れ期待はあったが、想定以上の修正幅と捉えられている。

<8715> アニコムHD 4675 +290大幅反発。前日に1:4の株式分割実施を発表、分割基準日は9月30日となる。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることが目的としている。相対的に株価水準が高かったほか、一気に4分割とされることで、手掛けやすさは非常に強まることになる。流動性向上を先取りして短期資金の先回り買いが膨らむ形に。

<4544> HUグループ 2572 +172急反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2650円から3350円に引き上げた。足元ではPCR検査の受託件数が顕著に増加しているほか、日本の主要空港で入国者を対象に実施される抗原検査ではほぼ独占的に検査ノウハウや試薬を提供することになり、今後はポジティブ影響の拡大が期待できるとしている。投資妙味が増す展開を想定のもよう。

<6723> ルネサス 702 +20反発。SBI証券が投資判断を「売り」から「買い」へ2段階格上げしていることが材料視されているもよう。目標株価も427円から1100円にまで引き上げている。想定していた以上に買収の統合効果が産業・インフラ・IoTの分野を中心に現れてきており、業績の安定感が高まっていると評価している。また、懸念要因であったのれん代の減損リスクも大きく後退と指摘へ。

<3565> アセンテック 2062 -55伸び悩んで続落。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来の2.4億円から3.3億円に、通期では5.1億円から5.7億円に増額した。テレワーク需要の高まりで仮想デスクトップ関連製品の売上が上伸したほか、サブスクリプションモデルに移行した「ResalioLynx」が利益増に寄与したもよう。ただ、第1四半期の好スタートから上振れは想定線で、出尽くし感から利食い売りが優勢となった。

<6502> 東芝 3350 +706日ぶり反発。グループ会社で半導体メモリー大手のキオクシアHDが10月にも東証に上場すると報じられている。上場時の時価総額は2兆円を超えて今年最大のIPOとなる見通し。同社は約40%分の株式を保有、上場にあたって一部を売り出す計画のようだ。売却金額の半分を株主還元にあてる方針も明らかにされており、事業リスクの低下とともにプラス材料視される展開になっている。《US》

関連記事