【ドル円・8月第3週】短期は下方向へ 取引機会はどこに?【テクニカル分析】

2020年8月22日 17:35

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 今週のドル円について、「短期は下目線が濃厚。取引チャンスを探すべき」このような結論となった。

●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円

【前週は】【ドル円・8月第2週】やはり反発、週明けから短期の節目【テクニカル分析】

 本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の来週の展望を考える。

 また、今週の分析に関しては日足以下「ミクロ環境」に特化してお届けする。「マクロ環境」は簡易的に振り返る程度に留める。


【マクロ環境】長期的な持ち合いで「やや下目線」

 ドル円のマクロ環境を振り返ってみよう。上の画像はドル円の週足チャートだ。

 長期的な見通しでは、「やや下目線の保ち合い相場」と言える。104円中間域から105円前半にかけて水色のボックスを描写した。

 この価格帯は、数十年単位でドル円を支えてきた節目。分かりやすい形で何度も買い支えが見られている。本記事の結論としては、短期は目線。下には重要な節目を控えている事を念頭に置いて分析を進めていきたい。


 
【ミクロ環境】日足で振り返る先週のドル円

 短期は下目線と結論付けた理由は、ドル円の日足チャートだ。

 先週の連載では、白線のトレンドラインを上抜けた後、再度ライン際で週末の日足を確定させている。

 そして、週明けから買われない限り「フェイクセットアップ」が成立し、下落するだろうといった予想を立てた。

 実際に今週のドル円は、週明け以降連日の大幅下落を見せている。一度は陽線を付けるものの買い支えとしては弱い印象だ。

 想定通りの下落、弱い買い支えが日足で見られる限り、短期は下目線が妥当だろう。したがって、時間足のチャートでは戻り高値を探したい。


 4時間足を見ると、ヘッド&ショルダートップを形成している見立てができる。ただし、週明けから一辺倒に下がると判断はできない。

 直近の高値からの下落が、陰線を多く形成し小幅下落を繰り返しているからだ。陽線2本に対し、4倍の陰線。

 まだ、ヘッド&ショルダートップの左高値には上を試す余地がある。(赤色ボックス内)

 週明け以降は、赤色ボックスまでの高値を形成してから取引を検討したい。また、週明けから売るには後発、リスクが高い事も十分理解すべきだろう。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る

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