新興市場見通し:決算発表前に利益確定の動きも、IPOはモダリスなど2社

2020年8月1日 17:59

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記事提供元:フィスコ


*17:59JST 新興市場見通し:決算発表前に利益確定の動きも、IPOはモダリスなど2社
今週の新興市場では、日経平均とともにマザーズ指数、日経ジャスダック平均も下落した。国内外の経済指標や企業業績の悪化、新型コロナウイルス感染拡大を受けて金融市場全般にリスク回避的な動きが広がった。また、マザーズ売買代金は前の週までより減少。4-6月期決算発表が本格化して東証1部銘柄の値動きが大きくなり、個人投資家の物色が上値の重くなっていたマザーズ銘柄からシフトしたとみられる。なお、週間の騰落率は、日経平均が-4.6%であったのに対して、マザーズ指数は-5.4%、日経ジャスダック平均は-2.5%だった。

個別では、マザーズ時価総額上位のメルカリ<4385>が週間で1.9%安となり、フリー<4478>は同10.3%安、弁護士ドットコム<6027>は同10.0%安と軟調ぶりが目立った。弁護士コムは第1四半期決算を発表しており、売上高を伸ばす一方で、広告宣伝費がかさみ大幅減益となった。売買代金上位ではAiming<3911>、GMOフィナンシャルゲート<4051>が下落。また、NATTY SWANKY<7674>などが週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。一方、BASE<4477>が同9.6%高と堅調。PCR検査装置の発売を控えるプレシジョン・システム・サイエンス<7707>や業績上方修正を発表したコパ・コーポレーション<7689>は大幅に上昇し、ブランジスタ<6176>が上昇率トップとなった。ジャスダック主力では日本マクドナルドHD<2702>が同9.7%安、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同4.7%安と軟調。売買代金上位ではテラ<2191>が売られ、大日光・エンジニアリング<6635>などが週間のジャスダック下落率上位に顔を出した。一方、第1四半期決算を発表した東映アニメーション<4816>は同6.9%高と堅調で、ストリームメディアコーポレーション<4772>が上昇率トップとなった。IPOでは、7月31日上場の日本情報クリエイト<4054>とSun Asterisk<4053>が揃って公開価格を7割ほど上回る初値を付けた。

来週の新興市場では、マザーズ指数が引き続き弱含みの展開となりそうだ。今週末は日経平均が1日を通じて軟調な展開となるなか、マザーズ指数は下げ渋る場面も見られた。押し目買い意欲の根強さが窺えるものの、主要企業の決算内容は明暗が大きく分かれているだけに、新興株でも決算発表を前に利益確定の売りが出やすいだろう。新興企業の決算発表は徐々に増えるが、短期的な物色は引き続き東証1部銘柄に向かいやすいと考えられる。

来週は、8月4日にナカニシ<7716>、6日にメルカリ、7日にイグニス<3689>、HENNGE<4475>、JTOWER<4485>、東洋合成工業<4970>、ハーモニック、メイコー<6787>などが決算発表を予定している。マザーズ指数の押し上げ役として機能してきたメルカリだが、今回の決算で期待どおりフリマアプリの流通総額拡大に弾みが付いたか、米国事業や決済事業の損益が改善しつつあるかなどを注視したい。HENNGEなども期待が高いようだ。

IPO関連では、8月3日にモダリス<4883>、7日にティアンドエス<4055>がともにマザーズへ新規上場する。ゲノム編集技術を用いて新薬開発を行うモダリスは、足元黒字を確保していることもあって人気化しそうだ。また、ティアンドエス上場後は20日のニューラルポケット<4056>まで間が空くため、不透明感の強い市場環境ながら投資家の参加意欲が高まることに期待したい。《HK》

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