【ドル円・7月第5週】「想定通りの反発」次をどう見るか?【テクニカル分析】

2020年8月1日 17:54

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 今週のドル円について、「想定通りの反発、次の展開を見極める局面」このような結論となった。

●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円

【前週は】【ドル円・7月第4週】「やはり戻り売り」来週以降の展開は超重要【テクニカル分析】

 本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の来週の展望を考える。

 また、今週の分析に関しては日足以下「ミクロ環境」に特化してお届けする。「マクロ環境」は簡易的に振り返る程度に留める。


【マクロ環境】「キレイな反発相場」月足の水平線で下げ止まった

 ドル円の月足が確定した。月足に関しては、引けに掛けて大きく売られる展開だった。
 ここ数カ月間のドル円相場では、比較的ボラティリティに恵まれた相場だ。

 月足では、かなり分かりやすいポイントで反発している。過去4回目となる同じ推移変遷での反発だ。

 今週末には、時間足で大きく反発し、後発組の売りポジションでは大きく損失を被っただろう。

 先週の連載では、「売り場は過ぎた、後発組はリスクが高い」と結論付けた。やはり、少なくとも中期的な売り場まで末のが正攻法だろう。


  週足では、最終的に今週の下落を9割打ち消すまで持ち直している。現状では「週明けも上げやすい環境」と理解しておきたい。

 少なくとも、来週は反発展開の可能性が高いという見立てだ。

【ミクロ環境】来週のドル円で注目すべき場所

 ミクロ環境をドル円日足チャートで見ていこう。やはり、来週以降の焦点、もとい8月のドル円相場は「現状の買い勢力がどこまでか?」だろう。

●日足のレンジ下限までの展開どのように推移するか?
●トレンドラインに上値を抑えられるか?
●陽線の実体を多く残し、上昇に転じるか?

 日足では、水平線まで持ち直したものの、陽線を大きく残しており、売りと買いが拮抗状態にある。

 したがって、上記3つの焦点で見極めるべきだ。


 1つ目の焦点は、レンジ相場の水準まで上がるか?といった点だ。7月末に掛けての大きな下落は同レンジ相場をブレイクが要因。

 再びレンジ下限に回帰(かいき)し、レジサポ転換を確認する動きがある可能性を見ていきたい。


 ドル円では、トレンドラインによる「角度の支配」が頻繁に見られる。

 直近の高値・安値を結んだトレンドラインと同様の角度で戻り高値を形成。このようなシナリオを想定しておきたい。

 再び下降トレンドを継続、かつ緩やかな角度でのトレンドを形成するなら有効なシナリオだ。


 仮に強気のドル円相場となれば、陽線の実体に注目したい。日足ベースで何本も大陽線を付けるといった展開だ。

 しかし、直近の下降トレンドはボラティリティが豊か。弱気→強気相場の展開となれば取引の難易度は増すだろう。

 押し目を付ければ、下降トレンド継続との見方もでき目線が分かれるからだ。上がるなら一辺倒、押し目がないほうが望ましい。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る

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