大阪・守口市役所跡地、再開発でイオングループの商業施設など建設へ

2020年7月19日 09:21

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守口市役所旧本庁舎跡再開発のイメージ(NTT都市開発発表資料より)

守口市役所旧本庁舎跡再開発のイメージ(NTT都市開発発表資料より)[写真拡大]

 大阪府守口市は守口市京阪本通、豊秀町、日吉町にまたがる守口市役所旧本庁舎跡地の再開発で、イオングループなどの商業施設と住宅の複合開発を提案したNTT都市開発、イオンタウンと基本協定書を締結した。

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 旧本庁舎跡地は大阪メトロ谷町線の守口駅と直結した守口市中心部に位置する広さ約7,500平方メートル。NTT都市開発とイオンタウンは「リンク・シティ・モリグチ(仮称)」と題した商業施設と住宅の複合開発を提案。守口市の新しい顔の創出、子育てを中心とした新しいライフスタイルの発信、周辺の自然と歴史資源の活用を目指すとしている。

 NTT都市開発とイオンタウンは敷地のうち約5,500平方メートルにイオングループなどの商業施設、残りに住宅を整備する計画。商業棟は2階建て延べ約8,800平方メートル、住宅棟は10階建て延べ約8,200平方メートルで、着工は商業棟、住宅棟とも2022年9月の予定。完成は商業棟が2023年9月、住宅棟が2024年6月を見込んでいる。

 商業棟はスーパーや飲食店などの入居を想定、国道1号に面した守口駅前に整備し、市道68号側に住宅棟を置く。その中間に市民の憩いの広場となる「もりのひろば」を設ける。広場の中には芝生広場やイベント会場を設置する。守口駅入り口は「もりのいりぐち」と名付けた街角広場にし、市の木であるクスノキのシンボルツリーと時計台を配置する。

 敷地の南西側には、守口市の歴史を学べる「もりのみち」として整備。守口市の歴史資源を訪ねるコースなどの建設が予定されている。住宅棟にはコワーキングスペースを設置し、新しい働き方を実践する場所にする。

 守口市は旧本庁舎跡地を2017年にまとめた都市ビジョンで新しい守口市のイメージを創出し、にぎわいを生む場所と位置づけた。これを実現するために2019年、民間から跡地活用の提案を広く募集し、提案内容を審査してNTT都市開発とイオンタウンを3月、優先交渉権者に選んでいた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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