セコマ、レジ袋の無料配布を継続へ バイオマス素材配合の袋に切り替え

2020年6月23日 11:51

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セコマグループの新しいレジ袋(セコマ発表資料より)

セコマグループの新しいレジ袋(セコマ発表資料より)[写真拡大]

 北海道が地盤のコンビニエンスストア「セイコーマート」などを運営するセコマは、グループ店舗で使用するレジ袋を7月からバイオマス素材配合に切り替え、無料配布を継続する。7月からプラスチック製レジ袋の有料化が全国でスタートするが、セコマは国が定める無料配布の基準に合格したレジ袋とする。

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 新しいレジ袋は化石資源を原料とするプラスチックの使用を削減するため、バイオマス素材を30%配合した。セイコーマート1,172店、ハマナスクラブ35店、ハセガワストア13店、タイエー4店のグループ1,224店舗で7月1日から使用する。

 レジ袋有料化はセブン-イレブン、ファミリーマートなど他のコンビニ大手が導入する予定だが、セコマは新型コロナウイルスの感染拡大で消費者の購買意欲が減退していることにも配慮し、有料化を見送った。ただ、マイバッグ持参の呼びかけは店頭で進めることにしている。

 セコマはプラスチック削減など環境保護の取り組みを進めており、環境保護に一定の成果を出していることも明らかにした。卵パックの回収では2019年、38トンをリサイクルに回したのをはじめ、紙パックの回収では2019年、275トンをティッシュペーパーなどにリサイクルしている。古紙や段ボールは2019年、7,184トンを回収した。

 容器素材の見直しでは、惣菜の容器にふたを使わないタイプを使用するなど簡素化してきたほか、2019年5月から惣菜や麺類に使用する容器の厚さを見直し、プラスチックの使用量を11%削減した。食品ロス対策としては、1,288トンに及ぶ食品の端材や野菜、果実などの規格外品を活用、アイスクリームや飲料などに加工して商品化している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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