ツルハHD、20年5月期は増収増益 決算を分析

2020年6月23日 12:09

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■20年5月期決算は増収増益!コロナ禍で強さを発揮

 ツルハホールディングス(3391 以下ツルハHD)は22日、20年5月期決算を発表した。連結の売上高は約8410億円(前期比7.5%増)、経常利益は約462億円(同6.9%増)、純利益は約278億(同12.4%増)と増収増益の決算となった。また20年5月期の配当金は167円(前年は148円)に増配。21年5月期も167円を維持する方針を示している。

 新型コロナウイルス感染拡大により国内外の消費が大幅に落ち込み、特にインバウンド関連の収入がほぼ消失する程の打撃を受けた同社だが、マスクや消毒剤などの感染予防に関係する商材の販売が大きく伸びた。

 21年5月期の業績見通しについては、連結売上高8600億円(前期比2.3%増)、経常利益は464億円(同0.4%増)と増収増益を見込む。同社は5月にJR九州ドラッグイレブンを子会社化しており、更なる業績拡大を期待されるが、新型コロナウイルス関連の需要増は織り込まず、インバウンド関連の売上をゼロと想定して業績見通しを発表するなど慎重姿勢だ。

■消費増税の影響は最小限に

 ツルハHDの20年5月期決算における懸念点の1つは、昨年10月の消費税の増税であった。結果としてみれば増税直前の駆け込み需要をしっかり取り込みつつ、増税後の反動を最小限に抑え込むことが出来たかたちだ。

 既存店の月次売上高が対前年比でマイナスになったのは、増税後の11月度と1月度のみ。コロナウイルスの感染拡大懸念が広がり始めた2月度からは売上高の伸びが顕著になり、2月度は対前年比7.1%増、3月度は同14.5%増となった。

■業界再編は加速!ツルハHDの今後の戦略は?

 ドラッグストア業界全体では再編が加速している。21年10月には同業界5位のマツモトキヨシと同7位のココカラファインの合併が予定されており、ツルハHDは業界首位の座を明け渡すことになる見込みだ。

 しかしツルハHDも前述の通りJR九州ドラッグイレブンを子会社化するなど、積極的なM&Aにより業績拡大を狙いつつ、PB商品の拡充により利益率向上を図っていく。また傘下企業については店舗名、営業施策を引継ぎ、地元での強みを最大限に発揮させていく方針を採る。

 ツルハHDがマツモトキヨシ・ココカラファインにどのように対抗していくのか、更なるM&Aが行われるのか、今後も同社の動向に注目したい。

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