京都の「食」と「職」テーマの複合商業施設、7月23日に下京区で開業へ

2020年6月17日 07:22

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スターツグループの複合施設イメージ(スターツコーポレーション発表資料より)

スターツグループの複合施設イメージ(スターツコーポレーション発表資料より)[写真拡大]

 不動産大手のスターツグループは7月23日、京都市下京区朱雀堂ノ口町で京都の「食」と「職」をテーマにした商業施設と「ホテルエミオン京都」を開業する。京都市が市中央卸売市場第1市場の再整備に伴い、新たなにぎわいづくりの核となる施設を求めていたもので、6月に開業予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた。

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 複合施設は約4,000平方メートルの敷地に建つ鉄骨一部鉄筋コンクリート地上8階建てで、延べ約1万8,000平方メートル。1~2階が商業施設、3階以上がホテルとなる。

 商業施設は京都の「食」と「職」をテーマに飲食店中心の構成。東山区祇園の名店「天ぷら圓堂」がプロデュースする新ブランドの「天ぷら門久(仮称)」、江戸時代中期の1716年に開業した老舗和菓子店の「笹屋伊織」、生け花の草月流が運営するアートスペースの「草月WEST」など京都ならではの店舗が全13区画に入居する予定。

 ホテルエミオン京都は京都の風情を感じられる和モダンの客室206室を持ち、ビジネスと観光利用の双方に対応する。宿泊客専用の大浴場を備え、日替わりの手作りおばんざいで迎える。

 現場は七条通に面し、JR京都駅から山陰本線でひと駅の梅小路京都西駅に接続している。入居する飲食店やホテル内のレストランは市中央卸売市場の新鮮な食材を使い、京都でしか味わえない料理を提供する。さらに市中央卸売市場や地元の商店街と連携、梅小路京都西駅前に新たなにぎわいを創出する。

 京都市は市中央卸売市場第1市場の再整備でにぎわいを創出する施設を公募し、商業施設とホテルを組み合わせたスターツグループの提案を採用していた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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