アスカネットが空前の大型投資、空中結像技術の本格展開に向け6月下旬稼働で「技術開発センター」を設立

2020年6月11日 07:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■生産能力などでチャンスを逃すこともあった現状を打開へ

 アスカネット<2438>(東マ)は、2020年6月下旬の稼働を目指し、空中結像技術の実用化を進めるエアリアルイメージング事業部に「技術開発センター」(神奈川県相模原市)を設立する。空中結像を可能にするプレート「ASKA3Dプレート」の中で、主にガラス製のプレートに関する量産技術の内製化と生産体制の確立を目指す。

■すでにデジタルサイネージや非接触タッチパネル実用化にメド

 「ASKA3Dプレート」にはガラス製と樹脂製があり、すでに斬新なデジタルサイネージ・電子看板や非接触タッチパネルなどの実用化にメドがついている。

 ガラス製については、結像品質が高く、大型化も可能なことから、サイネージ用途に高単価での需要が見込めているが、現状は生産能力が弱く、生産コストも想定より高いため、ビジネスチャンスを逃すこともあったという。 

 また、量産技術が内製できていないことや、生産設備を保有していないことから、品質の向上や製法の改善等にスピード感をもって対応することが難しい状況だった。

■主にガラス製の量産技術内製化と初期量産体制の確立めざす

 こうした現状を打開する目的で、「技術開発センター」では、主にガラス製をターゲットに、より高品質で効率的な量産技術の内製化と初期量産体制の確立を目的として、生産工程それぞれに技術を要する専門人員を採用し、生産設備を整えた技術開発センターを設立することとした。開発・試作段階を経て、製品の品質を上げ、品質の安定を実現したのち、初期量産段階へと進める計画とした。

 これにかかる今期・2021年4月期の設備投資としては、電気設備等工事関連に約4000万円、生産設備関連に約7000万円を計画している。この期は開発・試作段階と位置付け、人件費、試作費、上記設備投資の減価償却費を含め、今期の運営費用は約1.4億円を計上する計画としている。

 このため、今期・21年4月期の業績予想は、新型コロナウイルス流行の影響により売上高を前期比3.2%減の63.68億円と見積もり、営業利益は同38.5%減の4.36億円、純利益は同35.2%減の3.25億円、予想1株利益は19円36銭の見込みとした。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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