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AI画像診断支援ソリューション画面例(画像: NTTデータの発表資料より)[写真拡大]
NTTデータは、岩手医科大学と共同で、大動脈瘤に関する臨床意思決定支援システムの実証実験を、6月19日から行う。AIエンジンが医療画像データを学習し、大動脈瘤の自動判定を行うと共に、診断に対する結果の評価や、CT診断業務における放射線医の負荷削減効果を確認する。将来は大動脈瘤以外の診療でも利用を目指す考えだ。
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医療画像を用いて診断を行う放射線科医は、世界で不足していると言われており、国内では地方でその傾向が顕著となっている。また、高齢者は他の疾患の併発が多いゆえに、CT画像の撮影も広範囲にわたり、放射線科医に対して非常に高い負荷となっている。
特に地方大学の附属病院は地域の中核病院としての役割を担っており、高齢者を中心に医療画像診断を必要とする多くの患者に対応していることから、CT画像寝台における放射線科医の負荷軽減は大きな課題だった。このため医療現場では、診断負荷削減につながるAI活用のシステムを望む声があがっている。
このような状況のもと、NTTデータはAIを活用することで、医師不足をはじめとした地域医療の問題解決を目指している。今回の岩手医大との共同実証実験では、臨床意思決定支援システムの実務での適用に対する評価を行う。
実証実験は6月19日から2023年1月31日まで行う。岩手医大附属病院の患者データ2万7,000人分(内訳は大動脈瘤の目的で撮影された患者4,500例と、循環器疾患以外の目的で撮影された患者2万2,500例)のデータをAIエンジンが学習し、大動脈瘤の自動判定と臨床意思決定支援システムの性能診断評価を行う。
また、このシステムではAIが画像解析の結果をもとに大動脈瘤の大きさを自動測定し、同大学の診療ガイドラインに沿って臨床意思決定支援システムが手術の可能性を示す。
両者は実証実験で得られた結果をもとに、診断業務の負荷削減効果を2021年度中に検証する予定だ。(記事:まなたけ・記事一覧を見る)
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