バリュー株への水準修正の流れが意識されやすい/東京株オープニングコメント

2020年5月28日 08:47

小

中

大

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:47JST バリュー株への水準修正の流れが意識されやすい
 28日の日本株市場は、底堅い相場展開が続きそうである。27日の米国市場はNYダウが553ドル高と続伸。全米で経済活動の再開に伴い景気回復への楽観的な見方が広がり、上昇して寄り付いた。JPモルガン(JPM)のダイモンCEOが、比較的速やかな回復の可能性に言及したことも期待を強めた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円高の21640円。円相場は1ドル107円70銭台で推移している。

 米国株高の流れを受けて、やや買い優勢の展開となろう。直近の上昇ピッチの速さから利食いも出やすいと考えられるほか、米国ではこれまで売り込まれていた銘柄への買い戻しが中心となっており、先行していたハイテク株等はまちまちの展開だった。日本においてもバリュー株を見直す流れが目立つ中、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が一服ともなれば、次第にこう着感が強まりやすいだろう。

 とはいえ、ここ数日は日銀のETF買い入れは入らずも、後場に入ると断続的にインデックス買いが観測されている。経済活動再開への期待から需給は良好とも見られ、リスク選好地合いからショートポジションは積み上がりづらいだろう。そのため、高値もち合いながらも、短期筋のショートカバニーによって指数が押し上げられる局面は意識しておきたいところである。

 物色はバリュー株への水準修正の流れが意識されやすい。一方で、クラウドやテレワークといった新型コロナが追い風とみられていたセクターや銘柄に対しては、売り込む流れはないものの、利食いの流れが強まりやすいだろう。また、足元で活発な取引が続いているバイオ株についても、やや利食い優勢の展開ともなれば、新興市場の中小型株特有の資金の逃げ足の速さから、荒い値動きには警戒しておきたいところである。《AK》

広告