米国株見通し:下げ渋りか、金融緩和や原油高を材料視

2020年5月12日 16:56

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記事提供元:フィスコ


*16:56JST 米国株見通し:下げ渋りか、金融緩和や原油高を材料視
(16時40分現在)

S&P500先物      2,912.62(-10.13)
ナスダック100先物   9,273.50(-5.50)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は80ドル安。欧州株安も波及するとみられ、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。


11日の主要3指数はまちまち。S&Pとナスダックは小幅に上昇したが、ダウは109ドル安の24221ドルで取引を終えた。感染者の多いNY州でロックダウンの制限措置を一部解除する方針が示され、経済活動の再開を期待した買いが入った。ただ、中国や韓国での新型コロナウイルスの集団感染で再拡大への警戒感が広がり、ヘルスケアなどが買われる半面、小売りやレジャーなどの売りが目立った。


本日は下げ渋る値動きが予想される。コロナ第2波が次のリスクとして引き続き警戒され、買いは慎重になる見通し。中国インフレ指標の低調な内容も、積極的な買いを抑制する要因となろう。一方、21時半発表の消費者物価指数(CPI)の大幅鈍化は織り込み済みだが、連邦準備制度理事会(FRB)のマイナス金利導入に関し当局者や連銀総裁から踏み込んだ発言が聞かれれば材料視されよう。また、原油価格の回復基調も、エネルギー関連には追い風となろう。《TY》

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