NY外為:ユーロ安値探る、域内の景気見通し悪化、独憲法裁の判決受け

2020年5月6日 03:03

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記事提供元:フィスコ


*03:03JST NY外為:ユーロ安値探る、域内の景気見通し悪化、独憲法裁の判決受け


NY外為市場でユーロ売りが継続した。ユーロ・ドルは1.0887ドルまで一時上昇したのち、再び1.0834ドルまで下落し安値圏でのもみ合いが続いた。ユーロ・円は116円00銭から115円41銭まで下落し、2017年4月以降3年ぶり安値を更新した。ユーロ・ポンドは0.8691ポンドまで下落後、いったん0.88731ポンドまで反発したが戻り高値からの売りにおされ0.8715ポンド前後で推移。

ドイツ憲法裁は欧州中央銀行(ECB)が新型ウイルス感染拡大を防ぐ経済封鎖の影響で落ち込んだ景気を支援する目的で実施している一部の措置が憲法に反すると判断。3カ月以内の量的緩和(QE)の修正を命じた。これを受けて、市場では、ECBの力強い刺激策がなければ域内経済が一段と落ち込むとの懸念が広がり、ユーロ売りに拍車がかかった。《KY》

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