日経VI概況:上昇、米経済指標の悪化受けて世界経済の停滞懸念改めて高まる

2020年4月24日 15:40

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記事提供元:フィスコ


*15:40JST 日経VI概況:上昇、米経済指標の悪化受けて世界経済の停滞懸念改めて高まる
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は24日、前日比+0.87pt(上昇率2.30%)の38.64ptと上昇した。なお、高値は39.13pt、安値は37.66pt。前日の米国市場では、原油価格の反発などを好感し買いが先行したが、週間新規失業保険申請件数の高止まりや4月米製造業PMIの大幅悪化を受けてその後上げ幅を縮小。この流れを受けて、改めて世界経済の景気後退懸念が強まり、東京市場でもリスクセンチメントが悪化した。こうした背景から、日経VIは上昇したが、薄商いのなか日銀のETF買いも意識され225先物が下げ渋ったことで、日経VIの上昇幅は小幅に留まった。

【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。《YN》

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