概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日続伸、海外市場の上昇が好感

2020年4月8日 10:02

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記事提供元:フィスコ


*10:02JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日続伸、海外市場の上昇が好感
【ブラジル】ボベスパ指数 76358.09 +3.08%
7日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比2285.12ポイント高(+3.08%)の76358.09で取引を終えた。74078.00から79855.5まで上昇した。

高く寄り付いた後は上げ幅をじりじりと縮小させた。海外市場の上昇が好感され、ブラジル株への買いも広がった。また、経済指標の改善も支援材料。2月の小売売上高は前年同月比で4.7%増加し、前月の増加率(改定値)1.4%と予想の2.3%を上回った。一方、内需関連銘柄の下落が指数の足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2634.74 +0.46%
7日のロシア株式市場は4日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比12.15ポイント高(+0.46%)の2634.74で取引を終了した。2612.96から2688.67まで上昇した。

プラス圏でもみ合った後は後半は上げ幅を縮小させた。海外市場の上昇が好感され、ロシア株にも買いが先行した。一方、指数の上値は重い。連日の上昇で高値警戒感が強まり、やや伸び悩む展開となった。また、原油価格の下落も資源銘柄の売り手掛かりとなった

【インド】SENSEX指数 30067.21 +8.97%
7日のインドSENSEX指数は反発。前日比2476.26ポイント高(+8.97%)の30067.21、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同708.40ポイント高(+8.76%)の8792.20で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。海外市場の上昇を受け、インド株にも買いが先行。また、現在実施されている全土規模のロックダウン(都市封鎖)について、感染者ゼロの地域を限定に14日から解除するとの政府方針を受け、景気の回復期待もやや高まった。このほか、追加の景気対策などへの期待が引き続き指数をサポートした。

【中国本土】上海総合指数 2820.76 +2.05%
連休明け7日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比56.78ポイント高(+2.05%)の2820.76ポイントと反発した。心理的節目の28000ポイント台を終値で回復するのは、3月13日以来となる。

金融緩和の動きなどが好感される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は3日、中小銀行に対する預金準備率の引き下げ(4月15日と5月15日に0.5ポイントずつ)を発表した。国内の経済活動正常化も期待される。新型コロナウイルス感染拡大の中心地となった湖北省武漢市の担当責任者は5日、地元工業企業(一定規模以上)の操業再開率が4日までに97.2%に達したと報告した。また、足もとでは、武漢市の地下鉄プロジェクト工事が全面的に再開されたという。《CS》

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