天然ゴム市場には短期的に強気な見方も一考か サンワード貿易の松永氏(花田浩菜)

2020年4月6日 09:16

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記事提供元:フィスコ


*09:16JST 天然ゴム市場には短期的に強気な見方も一考か サンワード貿易の松永氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。
4月1日は上海ゴムが上場来安値を記録しました。今日は天然ゴム市場についてのレポートをご紹介します。

松永さんのレポートでは、上海ゴムの当限の安値について、『2008年12月が9565元、2015年11月が9150元、2016年1月が9255元、2018年6月が9855元であり、今年の安値が昨日記録した8935元となり』 、上場来安値を4月1日に記録したと伝えています。一方、上海ゴムの取引中心限月の上場来安値については、『3月23日に記録した9300元』であり、それに続くのが昨日朝方に記録した『9360元』とのことです。足元で、上海ゴムが記録的な安値を記録していることがわかりますね。

4月3日は、トランプ大統領と米大手石油会社の首脳陣との会談が行われました。松永さんはこの会談で、『米国も減産に参加することが決定すれば、OPECプラスによる協調減産が復活する可能性も高まります』と考察していましたが、実際にトランプ大統領は協調減産が再開されることに期待を示したようです。

また、『米シェールオイル生産のホワイティング・ペトロリアムは1日、米連邦破産法第11条(民事再生法に相当)の適用を申請しました』と伝えており、『今回の原油価格の暴落で初めてとなる原油生産に関する上場企業の経営破たん』であるとして、これが『米シェール油田が集中する米南部や米中部が支持基盤であるトランプ大統領の再選に影響します』と伝えています。

そうしたことを背景に、『トランプ大統領は3月31日、ロシアのプーチン大統領とサウジアラビアのサルマン皇太子に対して、「ロシアとサウジアラビアとの増産合戦」を停戦するようにテレビ会談を行ったようです』とのことで、『ここで米国が新たに参加してOPECプラスによる協調減産が復活する可能性も出てきただけに、原油の値動きに敏感な天然ゴム市場に対しても、短期的な強気な見方も一考かもしれません』と分析しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の4月2日『天然ゴム市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜《HH》

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