概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は値下がり、世界的なリセッションの警戒感がくすぶる流れ

2020年3月27日 09:57

印刷

記事提供元:フィスコ


*09:57JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は値下がり、世界的なリセッションの警戒感がくすぶる流れ
【ブラジル】ボベスパ指数 77709.66 +3.67%
26日のブラジル市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比2754.09ポイント高(+3.67%)の77709.66で取引を終えた。74923.3から78846.3まで上昇した。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。欧米市場の上昇が好感され、ブラジル株への買いげ継続。また、最近の下落で割安感が引き続き強い。このほか、中国経済の本格回復期待が高まっていることが引き続き支援材料となった。一方、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことが引き続き警戒された。

【ロシア】MICEX指数 2452.69 +1.52%
26日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比37.28ポイント高(+1.52%)の2489.97で取引を終了した。2,403.60から2,514.92まで上昇した。

売りが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。欧州市場の上昇やロシア取引時間内に米株高などが好感され、ロシア市場にも買いが広がった。また、各国が相次いで景気対策を講じていることも引き続き支援材料。一方、新型コロナウイルスの感染が欧米などで拡大していることが引き続き警戒された。

【インド】SENSEX指数 29946.77 +4.94%
26日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比1410.99ポイント高(+4.94%)の29946.77、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同323.60ポイント高(+3.89%)の8641.45で取引を終えた。

買いが先行した後はプラス圏で一進一退の展開を示した。各国の景気対策が相次いで検討されていることが支援材料。また、最近の下落で割安感も強い。このほか、欧州市場の上昇などが買い安心感を与えた。

【中国本土】上海総合指数 2764.91 -0.60%
26日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比16.68ポイント安(-0.60%)の2764.91ポイントと3日ぶりに反落した。

世界的なリセッション(景気後退)の警戒感がくすぶる流れ。中国以外の国・地域では、新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、国境閉鎖や移動制限が強化されている。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、25日午後3時(米東部時間)時点で、コロナ感染による世界死者数は2万550人。20日に1万人の大台に乗せてから、わずか5日間で倍増した計算だ。ただ、下値は限定的。中国や米国など、世界各国で大規模な経済対策を打ち出していることが支えだ。《CS》

関連記事