テーマは継承? 一味違った乃木坂バースデーライブ

2020年2月26日 18:58

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 2月21日からの4日間、名古屋ドームで乃木坂46のバースデーライブが開催された。

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 折悪しく新型コロナウィルスの影響で、多くのイベントが開催を見送る中、決行されたライブということで是非を問う声も上がったが、大きな混乱はなく無事終了した可能性が強い。

 それでも、親から止められた未成年や体調不良を気にしてキャンセルした人も少なくはなく、やや空席も見受けられたが、それはそれで賢明な判断でもあっただろう。

 このバースデーライブは今回で8回目の開催となり、これまでの乃木坂46の楽曲のすべてを披露するという、この時期恒例のライブ。

 楽曲が増えるにしたがって開催日も増えたが、基本的にはデビュー曲から最新曲まで、順を追って披露されることが多かったものの、今回はランダムにセットリストを組み替えての披露となった。

 これはメンバーの中に、全日参加できないメンバー(井上小百合、生田絵梨花ら)もおり、なるべくオリジナルの持ち歌を聞かせたいという意図もあったと思われる。

 記者は最終日のみの観覧であったため、それまでのライブを見てはいないのだが、ネットの情報を見る限り、非常に満足度の高い、そしてもちろん例外はあったが、参加者のマナーも非常によくなっているライブだったようだ。

 ただ今回のライブは、これまでのライブが『乃木坂の歴史を振り返る』ものであったのに対し、『乃木坂の歴史を継承する(させる)』というテーマもあったように記者は感じた。

 それは、最終日にあった、卒業生のソロ曲を披露するシーンでのことだ。

 橋本奈々美の『ひとりよがり』を、彼女と同期で、御三家と言われた2人、白石麻衣と松村沙友里がデュエットし、ハンドサインで「7」と「3」(ななみ)を作るという泣かせる演出から始まる。中元日芽香のソロ曲『自分のこと』を、一緒にアンダーで汗を流した北野日奈子、寺田蘭世が歌い上げ、衛藤美彩の『もし君がいなければ』を、舞台三人姉妹で共演した伊藤純奈と久保史緒里の歌姫コンビが完璧に歌った後……深川麻衣のソロ曲『強がる蕾』のイントロが流れ、舞台に立っていたのは4期生の賀喜遥香だった。

 完全に1人ということもあり、緊張と重圧で声が震え歌に詰まるところもあった彼女だが、後半には4期生全員が登場して持ち直し、最後は笑顔で終わるという流れは、言葉にできないほど心を揺さぶられるものがあった。

 白石と井上小百合が卒業を発表しており、1期生は彼女たちを除くと、松村沙友里、秋元真夏、中田花奈、生田絵梨花、星野みなみ、樋口日奈、齋藤飛鳥、和田まあやの7人となる。

 もちろん、彼女たちは大車輪の活躍をしていたが、200曲近い曲の半数近くに出演しているメンバーに歌わせ続けるのは無理がある。

 これまでのライブでは、卒業したメンバーのポジションを後輩たちが埋める形が目立ったが、今回は残っている1期生の入っている楽曲も、丸ごと入れ替えるケースも増えてきた。

 ここで改めて見ると、卒業メンバーは非常に歌の上手いメンバーが多い。

 乃木坂表題曲の柱とも言えた桜井玲香、柔らかい歌声でファンを魅了した衛藤美彩、ソロ曲最多の西野七瀬に、今回の白石麻衣、井上小百合、アンダーでも、乃木坂の歌姫と言われた川村真洋、乃木團のヴォーカルコンビ中元日芽香と能條愛未……そして卒業生ではないが、ミュージカル作品へのオファーが相次ぐ生田絵梨花も、今回もそうだったようにフル出場は難しいとなると、柱になるようなヴォーカリストが求められる。

 今回のライブでは、伊藤純奈(2期生)と、久保史緒里(3期生)が非常に印象が強く残っているのだが、この2人、特に伊藤純奈は、これまで選抜経験どころかアンダーセンターすら1度もない隠れ歌姫である。

 ということは、この2人に続き、歌唱面でこれからの乃木坂を担っていくメンバーとして賀喜が選ばれた……ということもできるのではないかと思う。

 ライブの最後、齋藤飛鳥が言った「乃木坂は変化を強みにしていく」という言葉は、まさに継承が成就しつつあることを示しているのかもしれない。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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