AIで「恋人選び」は出来ない 法則性なし 「フェロモンは惚れ薬」

2020年1月29日 12:12

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 AIで理想の彼氏、彼女を選ぼうとするサイトやメディアが出てきた。しかし、これらによって最適なパートナーを獲得することは、現時点では不可能だ。100以上の項目について「相性」を判定し、それによって結婚しても長続きはしないこともある。「相性とは何なのか?」が問題なのだ。

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 半世紀ほど前、コンピュータが使われ始めたころ「恋人選び」をするテレビ番組があった。また私の職場でも、SE仲間のお遊びとして「恋人選び」のプログラムを作ってみていた。質問事項は10ほどであったと思う。テレビ番組ではもっと少なかったようだ。

 プログラムは簡単なもので、それらの質問事項のうち、2人が一致する答えの数が多いほうが「相性が良い」としていた。お遊びだったがコンピュータが登場し始めたときで、コンピュータ診断をまるで「魔法の杖」のように信じてしまう人も多かった。

 テレビ番組でも、タレントたちが騒ぎながらも本心では信じてしまっていたようだ。AIもコンピュータであることには変わりなく、現在でも最先端の「AI」と言われると無条件に信奉してしまう人もいる。

 AIは、ディープラーニングによって関係性をつなげ、重みづけをする。多層に行って精度を上げる。この基本は「分類整理」だ。

 だから、物事の関係性は過去のことならかなり正確にわかる。しかし将来、結婚して長続きする訳ではない。

 第一、用意されている質問事項が問題だ。学歴・職業・家庭環境・趣味など100項目ほどの質問事項の答えの関連性をつなげて重みづけしても、法則性は出て来ないのだ。そもそも「収入」などの条件は、結婚においての「相性」を見ている訳ではないだろう。

 恋愛の条件は、「遺伝子」が出来るだけ異なることが必要だ。人間に限らず、子孫を残すことを考えると「近親相姦」では危険が大きいからだ。生物は、出来るだけ異なる遺伝子を求めて交配することで、奇形が生まれることなどの危険を避けるのだ。

 相性を決める働きをしているのが「フェロモン」と言われている。裏返して言えば、「恋愛感情はフェロモンで決まる」と言う事実があるのだ。

 「何気なく気になる」「そばにいるとどうしてか居心地が良い」など、自然に選択しているのだ。「フェロモンは惚れ薬」と言えなくもない。

 しかし、「お見合いは離婚率が低い」となっている事実もあり、これは「あきらめこそが結婚」と言える証拠なのかもしれない。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワード人工知能(AI)ディープラーニング(深層学習)遺伝子結婚

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