中四国地盤のスーパー・フジ、広島県のスーパー・ニチエーを買収へ

2020年1月17日 08:23

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 中国四国地方を地盤とするスーパーのフジは、広島県の中堅スーパー・ニチエーを買収することを明らかにした。ニチエーが会社分割でスーパー事業を継承する同名の新会社を設立、フジが新会社の全株式を取得して完全子会社とするもので、ニチエーが地盤とする広島県福山市、三原市などで販売を強化するのが狙い。

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 フジとニチエーは14日に株式譲渡契約を結んだ。ニチエーは3月2日に新会社を設立する予定で、フジは7月1日までに全株式を取得する。取得額は公表されていない。フジとニチエーはこれまで資本や人的関係がなかった。

 フジの完全子会社となったあと、社名や店舗の屋号、本社所在地などは変更されない見通し。ニチエーの資産や負債が承継されるだけでなく、アルバイトを含めて約700人の従業員も継続して雇用される。フジは2020年2月期決算に与える影響について軽微としている。

 ニチエーは1962年、松永主婦の店として創業し、1970年に社名をニチエーに変えた。資本金5,000万円で、福山市に本社を置き、「ニチエー」、「フードガーデンニチエー」、「フードグランニチエー」の屋号で福山市6店、三原市3店、広島市、尾道市各1店の食品スーパー計11店を運営している。2019年5月期の売上高は90億1,900万円。

 フジは広島市の「フジグラン緑井」、廿日市市の「フジ廿日市店」など広島県内に20店を展開しているが、福山市や三原市には1店ずつしかなく、店舗網が手薄になっていた。このため、地域密着型の店舗運営を続けるニチエーに目をつけた。一方、ニチエーはドラッグストアや競合スーパーなどとの競争が激化し、売上高が前期比で約1割減少するなど、一部に苦戦を続ける店舗があったという。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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