米国株式市場見通し:業績修正の発表に注意

2019年12月28日 15:07

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記事提供元:フィスコ


*15:07JST 米国株式市場見通し:業績修正の発表に注意
1月1日(水)は元旦の休日で米国株式相場は休場。年内は節税目的の売買が散見される可能性はあるものの、投資家や市場関係者の多くは休暇に入っており、引き続き閑散取引となることが予想される。2日からは多くの市場関係者も復帰し、出来高も回復してくるだろう。新年に入り2020年分の個人退職年金などへ拠出が可能となることから、投資資金が流入しやすいほか、年末の節税対策の反動もあって1月は上昇しやすい傾向が知られている。しかしながら、年末にかけての大幅な株価上昇を受けて警戒感が強まっていることも事実だ。1月は10-12月期決算を控えており、業績修正の発表が飛び出しやすい時期に入るため、注意が必要だ。

決算発表では、アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(8日)、住宅建設会社のレナー(8日)、ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(8日)、家庭用品小売のベッド・バス・アンド・ビヨンド(8日)などの発表が予定されている。ベッド・バス・アンド・ビヨンドは、6人の役員の退任を発表するなど改革を進めているが、新たな経営戦略の発表が行われるか注視したい。

今週の経済指標は、12月消費者信頼感指数(31日)、11月建設支出(3日)、12月ISM製造業景況指数(3日)などの発表が予定されている。3日にはFOMC議事録の発表も予定されている。11月のISM製造業景況指数は市場予想を下回り、製造業活動が4カ月連続で縮小したことを示した。12月も低調となりそうだ。来週は、11月貿易収支(7日)、11月ISM非製造業指数(7日)、12月ADP雇用統計(8日)、12月雇用統計(10日)などの発表が予定されている。雇用統計は失業率が前月比横ばいとなる一方で、非農業部門雇用者数の伸びは前月からの減少が見込まれている。

7日から10日にかけて、ラスベガスで世界最大規模の国際家電見本市 (CES) が開催される予定だ。各社新製品にAI技術をどのように取り入れるかが注目点となりそうだ。また、2020年に発売が予想される次世代ゲーム機「PlayStation 5」と「Xbox Series X」はいずれもAMDのプロセッサーを搭載する見通しだ。そのため、AMDがゲーム分野向け新型プロセッサの技術的な詳細を明らかにすることが予想される。ゲーム以外のPCやサーバー向けにも新しいプロセッサやGPUを発表する可能性があり、注目したい。

(Horiko Capital Management LLC)《FA》

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