いきなり!ステーキ:一瀬社長直筆の膝を折った「お願い」は功を奏するか!?

2019年12月16日 08:20

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(画像: ペッパーフードサービスの発表資料より)

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 「いきなり!ステーキ」(ペッパーフードサービス)が我が住処:所沢市にも出店した。西武池袋線所沢駅のビル再開発で、「いきなり!ステーキ」も姿を現した次第。当家の財布を握る御仁は、さっそく食してきたという。「昼食時だったせいか、長蛇の列だった。でも正直、また行きたいとは思わない」と付け加えた。

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 「財布」人に聞いた。「店の前に手書きの長文というかメッセージのようなものはなかったか」と。「気づかなかった」とのこと。さぞや一瀬邦夫社長は残念だったろうと思う。一瀬氏の直筆だという『社長からのお願い。従業員、皆元気よく笑顔でお迎え』といったタイトル?で始まる張り紙が、ツイッター上で話題になっている(12月3日に張り出し開始)。その内容をかいつまむと、以下のような具合。

 「いきなりステーキは日本初の格安高級牛肉の厚切りステーキを気軽に召し上がれる食文化を発明。大好評を頂戴した。いまや、いきなりステーキをどこでも食べられるようになった」

 この当たりまでは、自負を前面に押し出している。が、以降は・・・

 「しかし、お客様のご来店が減少している。このままでは、お近くの店を閉めることになりかねない。従業員一同元気に頑張っているが」

 「お客様のご希望に沿い、ほぼ全店で着席して食していただけるようにした。メニューも定量化し150g、200gからでも注文でき、オーダーカットも選べる」

 「創業者一瀬邦夫のお願い。ぜひ皆様のご来店を心からお待ちする次第」

 「勇気を出してドアを開けて欲しい。オーダーは簡単。感動の初体験が病みつきになる」

 と、自負は残しながらも懇願調に。

 上場企業の社長自らの手でこの種の張り紙を出すなど、本邦初ではないだろうか。だがそこまで膝を折るだけの背景があるのも事実。ひとえに収益動向。

 2019年12月期も厳しい計画で始まったが、期中に2回(6月28日、11月4日)、下方修正。本校作成時点の通期計画は4.8%の増収も「7億3100万円の営業損失、25億300万円の最終赤字」。

 周知の通り小売業の現状を示す指標に「既存店売上高」があるが今期上半期は、1度も前年同月を上回ることなく「平均75.4%」。下期入り後も「70.4%、64.8%、66.4%、58.6%」といった状況。

 企業の収益動向を映す、いわば「通信簿」の株価動向も19年の動きは、ほぼ一貫し右肩下がり。1月9日の年初来高値:3255円から11月29日の同安値1298円まで下落し、時価は安値圏の推移。12月6日時点の信用取引の買い残も前週比1割超減(損切情勢)。

 一瀬氏が赤坂山王ホテルを経て起業したペッパーフードサービスは、この大きな曲がり角を乗り切れるのだろうか。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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