概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日ぶり反落、利益確定売りが優勢

2019年11月27日 11:09

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記事提供元:フィスコ


*11:09JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日ぶり反落、利益確定売りが優勢
【ブラジル】ボベスパ指数 107059.40 -1.26%
26日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1364.53ポイント安(-1.26%)の107059.40で取引を終えた。108423.9から106413.9まで下落した。

横ばいで寄り付いた後は下げ幅をじりじりと拡大させた。通貨レアル安の進行が圧迫材料となり、ブラジル株に売りが広がった。レアルの対米ドル為替レートはこの日過去最安値水準まで落ち込んでおり、ブラジル中央銀行はドル売り・レアル買いの為替介入を実施した。外部環境では、米中通商協議の先行き不透明感などが警戒された。

【ロシア】MICEX指数 22930.62 -0.84%
26日のロシア株式市場は4日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比24.70ポイント安(-0.84%)の2930.62で取引を終了した。2963.92から2922.89まで下落した。

朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。また、米中通商協議の不透明感なども指数の足かせに。このほか、ロシアによるノルド・ストリーム(バルト海底を経由してロシア・ドイツ間をつないだ天然ガスのパイプライン)の整備について、米国の追加制裁観測で遅れる恐れがあるとの観測が引き続き嫌気された。

【インド】SENSEX指数 40821.30 -0.17%
26日のインドSENSEX指数は反落。前日比67.93ポイント安(-0.17%)の40821.30、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同36.05ポイント安(-0.30%)の12037.70で取引を終えた。

プラス圏で推移した後は終盤に売りに押された。弱い経済指標が指数の足かせとなった。9月の新規雇用者数は約120万人となり、8月の130万人を下回った。また、自動車セクターの販売改善が遅れているとの報告も同セクターの圧迫材料なった。

【中国本土】上海総合指数 2907.06 +0.03%
26日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.89ポイント高(+0.03%)の2907.06ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、1.17ポイント高(+0.04%)の3046.03ポイントで取引を終えている。

海外マネーの流入が支え。株価指数を開発・算出するMSCIは26日引け後、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を再度引き上げる(15→20%)。中国・香港間の相互取引スキームを通じた25日の売買では、香港経由の本土株売買は大幅な買い越しだった。《NH》

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