概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は3日ぶりに反落、前日の欧米市場の下落

2019年11月22日 09:50

印刷

記事提供元:フィスコ


*09:50JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は3日ぶりに反落、前日の欧米市場の下落
【ブラジル】ボベスパ指数 107496.73 +1.54%
20日のブラジル市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1632.55ポイント高(+1.54%)の107496.73で取引を終えた。105864.5から107496.8まで上昇し
た。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。鉄鋼セクターの上昇が指数をサポート。また、ブラジル株がしばらく上昇するとの見方も支援材料となった。クレディ・スイス(CS)は最新リポートで、インフレ率の低下に加え、年金改革案の承認が財政赤字の拡大を食い止めることができるとの見方を示した。ブラジル株がしばらく上昇の軌道を辿ると予測した。

【ロシア】MICEX指数 2942.60 +0.21%
21日のロシア株式市場は小反発。主要指標のMOEX指数は前日比6.13ポイント高(+0.21%)の2942.60で取引を終了した。2930.68から2947.57まで上昇した。

売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かり。また、ガスプロム(GAZP)の大幅上昇も指数をサポートした。同社が発行済み株式の3.59%を売却する計画を発表したことが好感されたもようだ。一方、指数の上値は重い。米国が対ロ経済制裁の実施を通じ、ロシアによるノルド・ストリーム(バルト海底を経由してロシア・ドイツ間をつないだ天然ガスのパイプライン)の整備を中止させる恐れがあるとの報道が警戒された。

【インド】SENSEX指数 40575.17 -0.19%
21日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反落。前日比76.47ポイント安(-0.19%)の40575.17、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同30.70ポイント安(-0.26%)の11968.40で取引を終えた。

後半はプラス圏に回復したが、終盤は再び売りに押された。前日の欧米市場の下落に加え、本日のアジア市場が軟調な値動きを示したことを受け、インド株にも売り圧力が高まった。また、成長鈍化観測も嫌気された。

【中国本土】上海総合指数 2903.64 -0.25%
21日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比7.42ポイント安(-0.25%)の2903.64ポイントと続落した。

香港を巡る米中対立の悪化を不安視。米国の上下両院は「香港人権・民主主義法案」を可決し、トランプ大統領に送付している。一部のメディアは関係者の話として、「大統領は署名する意向」などと伝えた。同法案は、中国が香港に高度の自由を保障する「一国二制度」を守っているかどうか、米政府に検証を毎年義務付ける内容。中国側は内政干渉などと猛反発した。中国外交部は20日、法案が成立すれば報復措置を導入する方針を示唆している。米中通商協議も複雑化すると懸念された。《CS》

関連記事