日経VI概況:大きく上昇、外部環境の悪化が市場心理を冷やす

2019年11月13日 16:00

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記事提供元:フィスコ


*16:00JST 日経VI概況:大きく上昇、外部環境の悪化が市場心理を冷やす
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は13日、前日比+1.29pt(上昇率9.12%)の15.43ptと上昇した。なお、高値は15.43pt、安値は14.28pt。前日の米国市場は、トランプ大統領が米中貿易協議について具体的な首脳会談の日時・場所について言及しなかったことで、協議進展への期待が薄れ、NYダウは横ばいとなった。これを受けて225先物はナイトセッションの後半から下落し始め、日中取引に入ってからも下げ幅を拡大する展開に。香港ハンセン指数が大幅下落していたことなども重石となった。こうした外部環境の悪化を受けて投資家心理も悪化し、プットが買われる形で日経VIは大きく上昇し、5日ぶりに終値で15.00ptを上回った。

【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。《YN》

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