SBIホールディングス、福島銀行と資本業務提携 メガバンク構想を加速

2019年11月12日 08:52

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 ネット金融大手のSBIホールディングスは11日、福島県福島市に本店を置く第二地銀の福島銀行との資本業務提携を発表した。SBIは9月に島根銀行との提携を発表したばかりで、グループが目指している「第4のメガバンク構想」が具体的に動き出したものと金融界では見ている。これを受け、同日の東京株式市場では、福島銀行の株価が急伸し、一時値幅制限の上限となるストップ高を付け、連れ高の動きを見せる地方銀行株が目立っていた。

 今回の提携に伴い、SBIは、福島銀行が第三者割当により発行する普通株式500万株(出資総額11億1000万円)を引き受ける。出資後の議決権比率は、すでにグループのSBI地域銀行価値創造ファンドが保有する株式と合わせて19.25%となる。出資に伴い社外取締役も派遣する。

 SBIホールディングスは、これまでも傘下のSBI証券が、地方銀行との共同店舗運営に積極的に取り組むなど地方銀行との関係を強化してきた。今回の提携でも共同店舗の検討や金融商品仲介業サービスの強化などを通じて、福島銀行の収益力強化をはかることを目的にしている。

 福島銀行は福島市に本店を置く第二地銀。2018年3月期決算で最終(当期)損益が赤字となり、金融庁から収益力の回復を求める異例の業務改善命令を受けた。9月にSBIとの資本業務提携を発表した島根銀行も、2020年3月期の決算見通しを赤字転落と発表しており、SBIは同行に25億円を出資してグループの出資比率を34%とする資本業務提携を発表した。

 SBIは1999年にソフトバンク系の金融会社として設立されたが、その後グループを離脱。傘下に証券、銀行、保険会社を保有するほかアセットマネージメント事業、バイオ関連事業などを展開する企業に成長した。なかでもオンライン証券のSBI証券は口座数、預り資産残高、個人株式委託売買代金のいずれも業界トップの地位を築いている。

 かねてより、新たに設立する持ち株会社による「第4のメガバンク構想」を明らかにしており、島根銀行、福島銀行との資本業務提携をバネに、その構想の実現に拍車がかかるものと見られている。(記事:澄・記事一覧を見る

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