Gマークがデザインする日本の未来 「グッドデザイン賞2019」受賞作品発表

2019年10月14日 18:26

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記事提供元:エコノミックニュース

日本で「デザイン」というと、見た目の審美性ばかりを指すイメージが強いが、本来の意味の「デザイン」は、そこに内包された計画性や企画内容、そしてそれらがもたらす未来の可能性までをも含んでいる

日本で「デザイン」というと、見た目の審美性ばかりを指すイメージが強いが、本来の意味の「デザイン」は、そこに内包された計画性や企画内容、そしてそれらがもたらす未来の可能性までをも含んでいる[写真拡大]

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 日本で「デザイン」というと、見た目の審美性ばかりを指すイメージが強いが、本来の意味の「デザイン」は、そこに内包された計画性や企画内容、そしてそれらがもたらす未来の可能性までをも含んでいる。

 今から62年前、通商産業省によって日本で初めて、そして唯一の総合的デザイン評価・推奨制度「グッドデザイン商品選定制度(通称・Gマーク制度)」が誕生した。その後、1998年に財団法人日本産業デザイン振興会(現・公益財団法人日本デザイン振興会)がそれを受け継ぎ、現在の「グッドデザイン賞」となるが、民営化されたあとも、単に美しさを競うデザインコンペに陥るのではなく、社会を豊かにし、産業の発展を促す活動は継承され続けている。

 グッドデザイン賞の象徴ともいえるのが、赤い丸に白くGの字が抜かれた「Gマーク」だ。1957年の創設当初に日本を代表するグラフィックデザイナーの亀倉雄策氏によってデザインされたもので、以来、グッドデザイン賞を受賞したことを示すシンボルマークとして親しまれてきた。グッドデザイン賞を知らなくても、このマークは見た覚えがあるという人も多いのではないだろうか。それほど、日本においては高い認知率を誇っている。

 そんなGマークを手に入れるため、今年4月から応募が開始された「グッドデザイン賞2019」にも、製品や建築、ソフトウェア、システム、サービスなど様々な分野から4772件もの優れたデザインが集まり、審査の結果、1420件の受賞作品が10月2日に発表された。

 例えば、今までありそうでなかったデザインでは、埼玉県川口市でガス風呂釜や給湯器を作り続けてきたモリタ工業株式会社による、カセットガス式ポータブル給湯器「ERIF OUTDOOR GAS BOILER(エリフ アウトドアガスボイラー)」などが面白い。これは、カセットガス2本を装着し、水道につなぐだけで、AC電源も使わず、いつでもどこでも30℃?40℃の温水を瞬間的につくり出す、 国内初の移動式ガス瞬間湯沸器だ。シンプルな操作と、スタイリッシュな外観の中に、町工場が培ってきた技術が埋め込まれた逸品だ。災害時など、停電や電源が確保できなくなってしまったときにも重宝するのではないだろうか。

 医療ヘルスケア関連のインターネットサービスを提供する、株式会社メドレーによるクラウド診療支援システム「CLINICS」も、これからの高齢化社会には欠かせないサービスになるだろう。医療機関を受診すると、 予約、受付、診療、会計という一連の流れが必ずついて回る。そして、その度に長時間待たされたりした覚えは、誰しも心あたりがあるのではないだろうか。オンライン診療アプリ「CLINICS」は、予約から診療、会計までをオンライン上で完結できるようにしたものだ。患者の利便性はもちろん、医療機関にとっても大幅な業務効率向上につながることだろう。

 また、一社で複数の受賞を果たした企業もある。木造注文住宅メーカーの株式会社アキュラホームは、例年のように様々な製品やサービスでグッドデザイン賞を受賞している、いわば同賞の常連企業だが、今回は、間伐材を利用して世界で初めて量産に成功した、カンナ削りの木のストロー「ウッドストロープロジェクト」、太陽光発電を一括売電することによって管理費負担0円で経年増価するまちなみをつくる「若葉台のまちづくり管理システム」、さいたま市のスマートエネルギー特区に誕生した先進的な環境タウン「浦和美園E-フォレスト」の3作品で受賞を果たしている。ちなみに同社は今回で8年連続受賞、累計受賞数は23点に上るという。

 尚、10月31日には審査委員と今年度のグッドデザイン賞受賞者による投票によって栄えあるグッドデザイン大賞1点が決定されるほか、同日に東京ミッドタウンで開催される「GOOD DESIGN EXHIBITION 2019」にて全受賞作品が紹介される予定だ。また、すでに10月2日からは東京ミッドタウン・デザインハブで「私の選んだ一品」展が開催されており、今年度の審査委員92名の選んだ受賞作として、アキュラホームの木のストロー「ウッドストロープロジェクト」などをはじめとする、受賞作の一部が紹介されている。これからの日本の未来を担うデザインに刮目したい。(編集担当:藤原伊織)

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