トップアスリートの動き解析し効率的な指導 凸版印刷と日体大がシステム開発

2019年9月10日 18:15

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トップアスリートの動作(右)と比較して、改善点などを学ぶことができるトレーニングシステム(画像:日本凸版印刷の発表飼料より)

トップアスリートの動作(右)と比較して、改善点などを学ぶことができるトレーニングシステム(画像:日本凸版印刷の発表飼料より)[写真拡大]

 トップレベルのアスリートの動きをモーションキャプチャで解析し、それをもとに個人に合ったトレーニング方法を提案するシステムの開発を目指し、凸版印刷(東京都千代田区)と日本体育大学(東京都世田谷区)が9日、共同研究を開始すると発表した。子供から高齢者まで、幅広い年代の運動能力向上と健康維持に活用できるシステムを目指すという。

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 開発を目指すのは「標準動作モデルを用いたループ型動作トレーニングシステム」。日体大がモーションキャプチャの技術を使い、トップアスリートの動きを再現、効率的で体への負担が少ない標準的な動作モデルを作成。また、経験豊かなコーチのトレーニング方法をデータベース化する。

 標準動作モデルの作成には、日体大大学院体育科学研究科の阿江通良教授が開発したスポーツバイオメカニクス的分析手法を活用。体操の五輪金メダリストで日体大学長の具志堅幸司氏のほか、体操競技部の畠田好章部長、同大教授でアーチェリーの山本博選手ら、同大出身の各種スポーツ選手の動作やコーチの指導法に関連するデータを大学側が提供する。

 一方、凸版印刷はトレーニングに関するデータベースを構築するとともに、高精細なデータ処理技術のほか48Kやバーチャルリアリティなどの映像表現技術を使い、標準動作モデルとトレーニングをしている人の動きを比較し、違いや改善点を可視化するシステムを開発する。

 これによって、トレーニングをする人は、標準モデルとの違いをもとに個人に合わせた最適なアドバイスが受けられるという。

 凸版印刷は今回の研究について「スポーツの上達には、専門知識に基づく動作トレーニングが不可欠だといわれている。このシステムを効率的で体の負担が少ないトレーニング法の実現やスポーツ指導者のスキル向上のほか、学校現場での活用や高齢者の健康維持につなげていきたい」としている。

 この共同研究の内容は、10日から12日まで慶應義塾大学日吉キャンパス(横浜市港北区)で開かれる「日本体育学会第70回大会」で展示される。

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