私の水分補給が「水筒入り水道水」と決まった経緯

2019年8月26日 11:56

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 5月8日の財経新聞ライフ欄に「飲料水としての「水道水」に関する考察・途中報告」と題する一文を投稿した。その際、私なりの結論を出すにはもっと調べてみてからにしたい。まずは「水博士」の異名も持つ東京医科歯科大学の藤田紘一郎名誉教授の「監修本」「著作」を読むことから始める、と結んだ。

【こちらも】飲料水としての「水道水」に関する考察・途中報告

 読んだ。そして至った結論は「保冷能力がついた水筒に水道水を入れて家でも外でも水分補給に努め、身を守る」である。

 その後の思考でまず「?」を持ったのは「天然水とはなんぞや」。スーパーの酒類売り場で、サントリーのビール・発泡酒に「天然水仕込み」というフレーズが使われていることに気づいた。

 サントリーのお客様センターに「天然水とは」と問うた。「特定(例えば富士山)の水源の地下水を源水とし、沈殿・濾過・過熱したもの。それ以外の物理的・化学的処理(例えば水道水の場合のような塩素消毒)は一切行われていない」という返事を得た。

 次に湧いた疑問は「ミネラルウォーターの類とは、どう違うのか」だった。「天然水にひと手間加えたもの」とされている。ひと手間とは具体的には「ミネラルの調合やナチュラルミネラル水の混合」を指すと知った。

 そして、自分が外出時に自販機で買う「い・ろ・は・す(日本コカ・コーラ)」は「天然水なのか、ミネラルウォーターなのか」という疑問だった。ペットボトルには「天然水」と記されてはいるが・・。日本コカ・コーラのホームページを覗いた。原水は「地下深くの天然水」。これを濾過し短時間の過熱殺菌。強いて天然水の製造過程と比べて違うのは、その後の「EB殺菌」。「放射線滅菌」で「発熱や残留毒性がない」殺菌法だという。

 ここに至り、キャパ不足の我が頭殿は「難し過ぎる。痛快喉越しとはいかない」と拒絶反応を示した。気持ちは徐々に「水道水で、いいじゃないか」に傾いていった。前にも記したが「世界196カ国中、水道水が飲める国は日本を含む15カ国」(国交省)に過ぎない。

 水道水は塩素消毒がなされているから「カルキ臭」がするし、残留塩素や水素がタンパク質を破壊しかねない。発がん性物質(トリハロメタン)がゼロではない。だが「水博士」本でも確認できたが「トリハロメタン」の含有量も基準値を大きく下回っている。

 こうなると水道水の「プラス材料」を探し出したくなる。まず知ったのが全国各地に「地場の水道水のペットボトル詰め」が存在し、売られているという事実。そして、こんな事実も知るに至った。東京大学の平尾(雅彦)研究室の試算では外国産のペットボトル入り「ミネラルウォーター」のCO2排出量は「水筒入り水道水」の約50倍。

 以来私は外出時もいまも、保冷機能付き水筒に浄水器をつけた水道から捻り出される「水道水」携えている。水筒入り水道水は「プラごみ」が問題視されている時代、環境にも優しい。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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