NY株式:NYダウ115ドル安、四半期決算への期待が相場を下支え

2019年7月18日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ115ドル安、四半期決算への期待が相場を下支え
米国株式相場は下落。ダウ平均は115.78ドル安の27219.85、ナスダックは37.59ポイント安の8185.21で取引を終了した。住宅着工・建設許可件数が予想を下振れたほか、複数の企業決算を受けて寄り付き後はもみ合ったが、トランプ大統領が追加関税を示唆したことで中国が反発、米中貿易摩擦を巡る先行き懸念から下落した。ただし、4-6月期主要企業決算を見極めたいとの思惑から下値は限られた。地区連銀経済報告(ベージュブック)では、前回同様に米経済が緩やかに拡大したことが指摘された。セクター別では、商業・専門サービスや公益事業が上昇する一方で運輸や資本財が下落。

鉄道のCSX(CSX)は、決算内容が予想を下振れ大幅下落。同業のノーフォーク・サザン鉄道(NSC)やユニオンパシフィック(UNP)も連れ安となった。アパレルのラルフローレン(RL)は、ゴールドマンサックスによる目標株価及び投資判断引き下げを受け軟調推移。SNSのフェイスブック(FB)は、同社が発表した仮想通貨「リブラ」が前日から米議会で厳しい追及を受けており売られた。一方で、大手行のバンクオブアメリカ(BAC)は、四半期ベースで過去最高益となる決算を発表し堅調推移。医薬品のアボット・ラボラトリーズ(ABT)と航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は、決算内容が好感され上昇した。

動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、マーケット終了後に4-6月期決算を発表し、一株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。契約者数が270万人増と予想を大きく下回り、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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