N-BOXの独走はこれで阻止! ダイハツ新型「タント/タントカスタム」発売開始

2019年7月10日 07:11

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ダイハツタント(画像: ダイハツの発表資料より)

ダイハツタント(画像: ダイハツの発表資料より)[写真拡大]

  • ダイハツタントカスタム(画像: ダイハツの発表資料より)
  • (画像: ダイハツの発表資料より)
  • (画像: ダイハツの発表資料より)
  • ミラクルオープンドア
  • ミラクルオートステップ
  • スマートパノラマパーキングアシスト
  • 全車速追従機能付ACC
  • 助手席イージークローザー

■WEBカタログもオープン

 ダイハツは「タント/タントカスタム」をフルモデルチェンジし、7月9日から全国一斉に発売開始した。メーカー希望小売価格は122万400円からとなっている。新型「タント/タントカスタム」の情報は、すでに数カ月前から事前予約が始まり、特設サイトを設けていたりTVCMも流れているため、スタイリングなどは知れ渡っていたが、正式発売されたことでWEBカタログも9日の午後にオープンし、価格や仕様、そして各スペックが明らかになった。

■新型「タント/タントカスタム」概要

 エクステリアは先代からのキープコンセプトであり、特に強烈な印象はないものの、誰が見てもタントとわかる親しみの持てるデザインとなっている。軽自動車の新型というと燃費が気になると思われるが、様々な改良が加えられてはいるものの燃費性能は先代と同じかグレードによっては若干下回っている。

 最近の軽自動車の特徴として、低燃費をいたずらに求めるのではなく、高効率化されたエンジンやミッションにより、運転していて楽しいと思わせるドライバビリティの向上を求める方向となっている。新型タント/タントカスタムも例にもれず、新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New GlobalArchitecture)」による第一弾商品と位置づけ、車台からエンジン、ミッション全てを刷新し、乗り心地や走行安定性を向上させている。

■便利で快適な装備ならN-BOX以上

 ダイハツ渾身の最新車種だけに、新しい機能がてんこ盛りなのも新型「タント/タントカスタム」の魅力だ。象徴的なのがピラーインドア「ミラクルオープンドア」の継続採用をメインとした「ミラクルウォークスルーパッケージ」だ。

 運転席を最大540mmスライド可能とした世界初の「運転席ロングスライドシート」、スライドドアではお馴染みでも助手席側ヒンジドアにも装備した軽自動車初の「助手席イージークローザー」と、軽自動車初のドアロック予約機能「タッチ&ゴーロック機能」、これも軽自動車初となる車両に近づくだけでスライドドアが自動で開く「ウェルカムオープン機能」と、軽自動車初や世界初がずらりと並ぶ。

 さらにオプション設定だが、170mmのロングステップを助手席側に設定、助手席ドアと助手席側スライドドアの開閉に連動し、電動で展開/格納する「ミラクルオートステップ」は上級ミニバン並みの装備であり、上記の装備と合わせてショールームで体験すれば、主要ユーザー層である子育てママでなくとも心をわし掴みにされそうだ。

■「スマートアシスト」は「次世代スマートアシスト」に

 ダイハツ自慢の予防安全機能「スマートアシスト」も、運転支援機能「スマートアシストプラス」を加えて「次世代スマートアシスト」に進化。

 「スマートアシスト」には、「車線逸脱抑制制御機能」、軽自動車初となる「ADB(アダプティブドライビングビーム)」、「標識認識機能(進入禁止)」、「ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)」を設定。さらに運転支援機能「スマートアシストプラス」では、「全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)」、「LKC(レーンキープコントロール)」、そしてプレミアムセダン並みに、軽自動車初となる駐車支援システム「スマートパノラマパーキングアシスト」まで用意している。

■新型「タント/タントカスタム」はN-BOXを超えた商品力

 あまりに目新しい装備が多く、軽ハイトワゴンとしての室内の広さやエンジン等の走行性に付いて触れていないが、もちろんクラストップレベルであることは間違いない。そのうえで、ユーザーがまず目にし購入の動機となるであろう便利な装備と安全機能だけに絞り紹介した。これだけでも、新型「タント/タントカスタム」は、N-BOXを選ぶ前に見て置く価値が十分ある車だ。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る

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