「AI Samurai」正式版を8月1日より発売 特許調査を数分で完了

2019年7月7日 13:33

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ラーニング検索機能の画面イメージ。(写真:AI Samurai発表資料より)

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 AI Samuraiは、同社が提供する人工知能を活用した類似特許文献評価システム「AI Samurai」の正式版を、8月1日より販売を開始する。AI Samuraiは、アメリカと日本の特許データベースにアクセスし、AIを使った発明内容の類似度を素早く評価するシステムだ。発明の内容を入力すると、AIが先行技術調査やクリアランス調査、類似度の評価などを実施する。

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これまではプロトタイプ版としてライセンス供与を行った大企業を中心とした25社のみに提供していた。8月1日より販売される「AI Samurai」正式版では、従来の機能に加えて「ラーニングサーチ機能」「知財戦略マップ」「発明者日記」の3つの新機能を搭載する。

 従来の特許関連調査では、研究者や開発者、知的財産部署が日本やアメリカの特許データベースにアクセスし、人手でキーワードを入力しながら検索結果をもとに、1件1件内容確認を行っていた。このため、調査には数週間を要していたが、「AI Samurai」では、先行技術調査やクリアランス調査から、類似度の評価や独自評価のランク付けまで数分で完了する。

 正式版提供に伴い、3つの新機能がリリースされる。1つめは「ラーニングサーチ機能」だ。これは、先行技術調査や無効資料調査でAIが出力したクレームチャートに利用者が評価を与えることで、再検索時には利用者の評価を反映した形で類似特許を検索できる。

 2つめは「知財戦略マップ」となり、先行技術調査結果を技術領域毎に分け、キャラクターとマッピングできる機能だ。これにより自社の知財状況を俯瞰して見ることができる。3つめは「発明者日記」で、入力結果やAIの判定結果を日付毎にリスト化し、過去の調査結果も一覧で確認できる。

 正式版のリリースにあたり、AI Samuraiは「利用者の負担軽減や高品質の調査を支援することで、日本の知的産業の発展に貢献する」としている。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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