関連記事
SpaceX、打ち上げたロケットのフェアリングキャッチに初めて成功
headless曰く、
SpaceXは25日、Falcon HeavyロケットによるSPT-2(DoD Space Test Program-2)の打ち上げミッションをケネディー宇宙センターLC-39Aで実施した(NASAの公式ブログ、Webキャスト動画、プレスキットPDF)。
SPT-2は米空軍の宇宙ミサイルシステムセンター(SMC)が政府機関や民間組織と提携して実施されたもので、空軍研究所のDemonstration and Science Experiments(DSX)衛星やNOAAの観測衛星コンステレーションCOSMIC-2(NOAAのプレスリリースにはケープカナベラルからの打ち上げと記載されている)、NASAの4つの実験機器などを含む合計24機の宇宙機を3つの異なる軌道に投入するというミッションだ。今回の打ち上げでは4月のArabsat-6Aミッションで使用・回収されたサイドブースターが再使用された。
打ち上げが行われたのは東部夏時間25日2時30分。打ち上げ後順次ペイロードを予定軌道に投入していき、3時間34分後には最後のペイロードとなるDSXを予定軌道に投入して打ち上げは成功した。2基のサイドブースターはケープカナベラル空軍基地のLZ-1とLZ-2に着陸し、回収に成功した。一方、センターコアは大西洋上のドローン船「Of Course I Still Love You」への着陸時に爆発し、回収は失敗した。イーロンマスク氏は、今回センターコアの回収に成功する確率は50%ぐらいだとツイートしていた。
SpaceXではキャッチャーボート「Mr. Steven」によるフェアリングキャッチにたびたび挑戦しており、ヘリコプターからフェアリングを落としてキャッチする練習もしているが、イーロン・マスク氏のツイートによると今回初めて成功したそうだ。なお、ボートの名前は「Ms. Tree」となっているが、特に説明はないようだ。元々マスク氏はMr. Stevenの名前は適当だと述べており、単に名前を変更しただけだとみられている。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 軍事 | 宇宙 | スポーツ | アメリカ合衆国
関連ストーリー:
SpaceXのStarlink衛星の光害を示す天文写真が撮影される 2019年06月11日
ドローン船上で回収されたFalcon Heavyのセンターコアブースター、荒波にもまれて倒れる 2019年04月19日
Falcon Heavyロケット第1段、3基のブースターすべてを回収成功 2019年04月13日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 150万年もの年齢差がある不思議な連星系を発見 ヨーロッパ南天天文台 4/17 16:04
- 新星爆発、9月ごろまでに観測可能か NASA 4/10 18:00
- 超新星爆発騒ぎのベテルギウスの現状 3/27 15:47
- 米ノースロップ・グラマン社、月面鉄道建設の研究に着手 3/26 16:20
- 暗黒物質の存在を否定する新説 オタワ大学の研究 3/20 15:56