売り込まれていた銘柄に対する買い戻しは意識【クロージング】

2019年6月12日 16:17

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記事提供元:フィスコ


*16:17JST 売り込まれていた銘柄に対する買い戻しは意識【クロージング】
12日の日経平均は反落。74.56円安の21129.72円(出来高概算10億5000万株)で取引を終えた。米株安の流れからやや売りが先行した日経平均は、寄り付き直後の21118.75円が安値となり、その後切り返しをみせており、前場半ばには21259.70円まで上げ幅を広げる局面もみられた。しかし、後場は引き続きこう着感の強い相場展開となり、大引けにかけて弱含みとなった。機械受注が予想を上回ったことが材料視されたが、一方でアジア市場の弱い値動きのほか、NY州など10の自治体が11日、子会社のスプリントとTモバイルUSの合併を差し止めるよう米裁判所に提訴したことが嫌気されたソフトバンクG<9984>が重石となった。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターではその他製品、不動産、石油石炭、証券、保険、鉱業、銀行が軟調。半面、パルプ紙、小売、鉄鋼、食料品、精密機器がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクGのほか、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、京セラ<6971>が軟調。一方で、ファーストリテ<9983>が1社で日経平均を約56円下支えした。

週末の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控える中、225先物は安値21120円、高値21260円での推移であり、オプション権利行使価格である21125円と21250円処での推移となり、狭いレンジでのこう着であった。このレンジを明確に上放れてくるようだと、ヘッジに伴う動きからトレンドが出てくると期待もあったが、朝方の1時間程度でトレードが終わった格好であった。

売買代金は5営業日連続で2兆円を下回っており、積極的な参加者が不在の状態が続いていることになる。とはいえ、日経平均は反落ながらも25日線を上回っているほか、節目の21000円接近での売り込みづらさなど、底堅さが意識されている。本日はソフトバンクGやハイテク株が重石とはなっているが、需給的にはG20までにはいったんポジションを圧縮しておきたいところであり、結果的には景気敏感セクターの買い戻しにつながる可能性はあるとみている。

また、前日に強い動きをみせていた銀行や証券、鉱業などは下落率上位に位置するなど、リバランス中心の売買が続いていることもあり、方向感は掴みづらいながらも売り込まれていた銘柄に対する買い戻しは意識したい。また、昨年12月の安値期日が近づいているため、需給改善を意識した材料株物色も見られそうである。《CN》

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