ギャップ・アップも日本主導の一段高は期待しづらく/後場の投資戦略

2019年6月10日 12:18

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21111.38;+226.67TOPIX;1548.25;+15.86

[後場の投資戦略]

 日経平均はギャップ・アップで始まった後はこう着感の強い相場展開となり、チャート上では25日線での攻防をみせている。外部環境に振らされやすい状況は変わらず、メキシコの関税停止は材料視されるものの、日本主導での一段高は厳しいところであろう。出来高も5億株を辛うじて超えている状況であり、手掛けづらさには変わりがないようである。とはいえ、グローベックスのNYダウ先物は70ドル高程度で推移しており、足元でリバウンド基調が強まっている状況でもあるため、米中交渉への先行き不透明感が根強いものの、売り込みづらいところである。

 また、米中協議も長期化するとの見方の中、G20に向けてポジションを圧縮する流れが出てくると考えられ、内需系の利益確定に対して、景気敏感株の買い戻しといった動きが意識されやすいところでもある。指数インパクトの大きい景気敏感株への買い戻しにより、結果的に日経平均の底堅さが意識される可能性もあろう。週末の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控え大きな動きは期待しづらく、本日は25日線処での攻防ではあるが、同抵抗線を明確に上放れてくる局面においては、短期筋のショートカバーも意識されてくる。《AK》

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