ブルックス ブラザーズ、19年秋冬メンズ 日本上陸40周年東京でランウェイショー

2019年5月26日 23:41

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記事提供元:ファッションプレス

 ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)は、日本上陸40周年を記念して、2019-20年秋冬コレクションのランウェイショーをメンズ・ウィメンズ共に、2019年5月23日(木)東京・明治神宮外苑の室内球技場で開催した。

■“アメトラ”代表 ブルックス ブラザーズ

 ブルックス ブラザーズは、1818年にアメリカで創業した紳士服販売店およびそのブランド。ブルックス ブラザーズが発信する「アメリカンクラシック」は、米国全体に影響を与え、アイビールックをはじめ、アメリカン・トラディショナルの礎を築いたブランドとして知られている。

■日本上陸40周年

 日本に上陸したのは1979年。アメリカ国外初となる旗艦店をオープンしたのが、東京・青山だった。現在では、野球日本代表「侍ジャパン」のオフィシャルスーツを担当するなど、ファッションだけでなく、スポーツシーンでも日本をサポートしている。

■“ベースボールスタジアム”さながらのランウェイ

 日本上陸40周年を祝したランウェイショーは、“ベースボールスタジアム”さながらの臨場感溢れる空間が舞台。大きな芝のグラウンドをモデルたちがウォーキングし、電光掲示板では、モデルたちをまるで選手紹介するかのように映し出した。

■「伝統×革新」トラディショナルスタイルをどう着崩す?

 2019-20年秋冬コレクションのキーワードは「伝統×革新」。洗練されたシティの要素とリラクシングなカントリーサイド、機能性とエレガンス、カジュアルウェアとフォーマルウェアなど相反する要素を共存させた。着こなしで作りだすミックスマッチもポイントとなり、フォーマルウェアをどう“着崩すか”が鍵を握る。

 装いはブルックス ブラザーズの歴史に基づいた「アメリカンクラシック」がベース。200年にも及ぶ軌跡の中で、ブランドが生み出してきたアイコニックなピースが“いま”になじむようアレンジされて登場する。

■「ファンシャツ」から生まれたパッチワークジャケット

 ファーストルックは、パッチワークのジャケット。チェック柄や千鳥格子模様など、個性的なファブリックを組み合わせたものだ。この手法は、ブルックス ブラザーズのアイコンピース「ファンシャツ」から着想したもの。身頃・襟・袖・ポケットなど、パーツごとに別の生地を使用した“楽し気”なデザインが特徴だ。

■いつ見てもフレッシュな「ポロカラー」

 「ポロカラー」とブルックス ブラザーズが呼ぶ、ボタンダウンシャツはコレクションを通して繰り返し登場している。くるっとロールした襟とボディと離れないように配されたボタン、美しいギャザーの入った袖口。伝統的なディテールはそのままに、組み合わせるアイテムをチェンジすることでフレッシュな印象を作り出している。

 組み合わせるのは“モダンな着崩し”をアシストするカジュアルなピース。スウェット地のテーパードパンツや、ロゴ・アニマルモチーフ入りのニット、フーディトップなど。ストライプ模様のアイコニックなネクタイ「レップタイ」を巻いた上品なスタイルも、デニム、ジャケット、スニーカーを差すことでカジュアルダウンさせている。

■思い入れのある「ツイード」は今季イチオシ

 アイコン素材はツイード。アメリカの衣料品ブランドとして初めてスコットランド産のハリスツイードを取り入れた歴史を持つ、ブルックス ブラザーズ。ブランドにとっては思い入れのあるファブリックを今季は、スーツやジャケットなどフォーマルウェアに採用することで、温かみのあるピースに仕上げている。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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