経済 RSS

 

中国人民銀、中小銀行の預金準備率を引き下げ 15日から

2019年5月7日 07:44

小

中

大

印刷

 中国の中央銀行である中国人民銀行は6日、農村地区で運営する中小規模の農村商業銀行に的を絞った預金準備率の引き下げを決定した。対象となる中小銀行は中国全土で約1,000行あり、今回の措置により約2,800億元(約4兆6,000億円)の資金が中小銀行を通じて中小零細企業への融資に活用される予定。人民銀は、国務院常務会議の指示を確実に実行するための措置としているが、米トランプ大統領が中国製品への関税引き上げを発表した直後だっただけに、発表のタイミングに関心が集まっている。

 人民銀による今回の預金準備率の引き下げは、総資産100億元(約1,640億円)以下の農村商業銀行のみが対象。15日より、現行の10.0-11.5%が8.0%まで引き下げられる。中国の銀行は、圧倒的な規模を誇る5大国有銀行(中国工商銀行など)と次に規模の大きい株式制銀行(中信銀行や招商銀行など)の総資産の合計が銀行全体の総資産の8割近く占める。今回の対象である農村商業銀行は数こそ多いものの規模は小さく、あくまで的を絞った緩和と言える。

 人民銀によれば、習近平国家主席が資金供給制度の改革と金融サービスの増強を通じた実体経済の強化を指示しているところ、今回の預金準備率引き下げが中小零細企業の資金調達コストを抑え資金繰り改善に貢献するものとしている。

 このような中国における金融政策の変更は、金曜日の17時頃に発表されることが多かったが、今回は上海証券取引所が始まる直前に発表された。トランプ大統領が2,000億ドル分の中国製品への関税を10日より10%から25%へ引き上げるとツイートした数時間後のタイミングだった。

 預金準備率の引き下げ自体は以前よりその方針が発表されていたものの、市場関係者の間では、市場に安心感を与える狙いが強かったのではないかとの見方が広がっている。一方、上海総合指数は、上場銘柄の9割が売り優勢となり、前営業日から5.6%安で引けた。また香港、台湾、シンガポールなどアジアの株式市場へ影響が波及した。(記事:dailyst・記事一覧を見る

関連キーワード中国

広告

写真で見るニュース

  • 2021年の量産開始が見込まれるメルセデス・ベンツ・eアクトロス(画像: ダイムラー社発表資料より)
  • 洛北阪急スクエアのイメージ(阪急商業開発の発表資料より)
  • トヨタ・ライズ(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • 「GALAXY CRUISE」の画面イメージ。(c)国立天文台
  • 太陽圏を脱出し星間空間へと到達したボイジャー探査機 (c)  NASA/JPL-Caltech
  • 2019年元旦の初日の出。(画像: 全日空の発表資料より)
  • 「ペット&スパホテル伊豆ワン」の館内コミュニティサロン。(画像: リソルホールディングスの発表資料より)
  • 極大を迎えるミラの位置 (c) 国立天文台
  • 新型Audi A1 Sportback(写真:アウディジャパン発表資料より)
 

広告

ピックアップ 注目ニュース