アウディ、大都市のためのモビリティ「Audi AI:ME」発表 上海モーターショーで

2019年4月22日 09:29

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記事提供元:エコノミックニュース

アウディの電気自動車コンセプト「AI:ME 」、6角形のシングルフレームグリルを上下を反転させてフロントフェイスを構成、これがアウディ製EVの特徴だ

アウディの電気自動車コンセプト「AI:ME 」、6角形のシングルフレームグリルを上下を反転させてフロントフェイスを構成、これがアウディ製EVの特徴だ[写真拡大]

 アウディは「上海モーターショー2019」で、未来の大都市のためのモビリティコンセプト「Audi AI:ME」を発表した。このショーモデルは、コンパクトなボディ、未来的で広いインテリア、レベル4に対応した自動運転機能が特徴だ。完全自動運転機能により、乗員は移動中に車内で好きなことをして過ごすことが可能で、コミュニケーションやエンターテイメント、広範囲なハイテク機能を満載している。

 ボディサイズは全長×全幅×全高4300×1900×1520mmとコンパクトだ。が、2770mmのホイールベース、電気駆動システムによる短いオーバーハング、センタートンネルのないことによる広々とした室内は、ひとクラス上のレベルを実現した。

 125kW(170hp)を発生する駆動ユニットは、リヤアクスルに搭載されている。そのため、エンジニアは比較的シンプルで軽量な基本構造となり、65kWhの容量を備えたバッテリーユニットで十分だという。制動エネルギー回生および比較的軽い車重のおかげで、Audi AI:MEは、市街地走行でも非常に高いエネルギー効率のモデルなのだ。

 アクスルおよびサスペンション、その他のコンポーネントは、アウディのコンパクトモデルから流用。優れた機能のアダプティブダンパーと軽いバネ下重量の組み合わせにより、街中における快適な乗り心地を実現している。ボディは、ハイテクスチール、アルミニウム、プラスチックコンポーネントによる、軽量な複合素材で構成されている。

 Audi AI:MEは、2人乗りを基本として、プラスαのスペースを活用できるように設計された。普段の走行時には、セパレートタイプのフロントシートのみを使用するが、必要に応じてリヤのベンチシートを利用することで最大4人まで乗車することができる。

 Audi AI:MEは、市街地走行用に設計されたレベル4の自動運転機能を備える。自動運転の国際規格において2番目に高いレベルだ。レベル4のシステムでは、ドライバーによる運転の補助は必要ない。が、その機能は高速道路や都市部の特別な設備が設けられた地域など、特定のエリアに限定される。

 Audi AI:MEのインテリアは、単なる移動のためだけの空間でなく、数多くのハイテク装備によって、豪華な雰囲気を味わうことができるラウンジとしても機能する。これらの機能は、乗員を周囲の交通環境から隔離するフィルターの役割を果たす。高品質なオーディオシステムは、アクティブノイズコントロール機能を使用して、車外のノイズを完全に抑制することのできるノイズ補正システムと組み合わせる。これにより、Audi AI:MEの乗員は、静かな室内でリラックスした時間を過ごしたり、コンサートホールにいるような臨場感で音楽を楽しんだりすることができる。

 インフラ整備された都市空間で実現するレベル4の自動運転が、また一歩近づいてきたと言えそうだ。(編集担当:吉田恒)

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