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傘もシェアリングの時代?

2019年4月16日 09:05

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「アイカサ」のロゴ。(画像: Nature Innovation Groupの発表資料より)

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 慈恵医大病院に知人を見舞った。病棟に入る時は気付かなかったが帰り際、出入り口に数十本の黄色い傘が置かれているのが目に入った。通りがかりの看護師さんに聞いたら「雨が急に降りだしたらお使いください、と置いてある」というものだとか。確かに便利だな、と思った。

【こちらも】軽作業特化の個人間シェアリングエコノミーアプリ「シェアジョブ」登場

 知り合いの若い記者にその話をしたら「傘のシェアリングを事業としている、設立間もない会社がある。結構、盛況」という情報を貰った。

 社名は、Nature innovation goup。事業名は「アイカサ」。昨年立ち上げられた企業で、事業の開始は12月3日。が、4月上旬時点で登録ユーザー数は約6800人。「1日100人ペースで増えている」という。

ビジネスの枠組みはこんな具合。オフィスビルやコンビニ、店舗や駅のデッドスペースに傘を配置。登録ユーザーが1日:70円、月額最高420円でレンタルが可能。現在は会社の地元:渋谷区の約60カ所に「アイカサ」の置き場が設営されている。

創業者は「急に雨が降ってきた時、ビニール傘を買うと600円ぐらい。それをその都度家に持ち帰っていては、文字通りカサバルだけ。シェアリングで解決できないかと思い付いたのが起業のきっかけ。ユーザー数を半年で数万人に増やしたい」と力説する。

 さて、そうそううまくいくものか。ローソンやカラオケの達人(東京:37店舗、神奈川:14店舗、千葉:3店舗を展開)、あるいはJ-REITを組成・運用するいちごなど、企業での導入が進んでいる。「企業の関連者や従業員にも配慮している」というCSRの側面からの営業が功を奏しているといえる。

 1回70円の使用料では採算がとれないと思うが、「傘に企業をはじめ飲食店等の広告を入れている」という。まだ立ち上がって間もない。しばらく様子を窺うとしか言いようがないが、発想は評価に値する。

 シェアリングの時代。米国でいわば車の「相乗り事業」(ライドシェア)の仲介で成功したウーバーが上場を申請した。日本にもライドシェアの仲介を手掛ける企業が着実な成果を収め始めている。無料ネットサイトの名称は「notteco(ノッテコ)」。会員数は3万人を悠に超えている。

 シェアリングエコノミーの範囲が拡大しつつある。楽しみだ。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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