技能実習生のメンタルケア、企業が受け入れるのに必要なことは

2019年4月11日 11:27

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 外国人技能実習生は制度的には国際貢献のためだが、現実的には日本経済を大きく寄与している。そのなかで技能実習生は強いストレスを感じ、メンタルヘルスに支障をきたすことも多い。途中で逃げ出す人もいる。出身国の悪質な団体や劣悪な環境の受け入れ先の話も後を絶たない。

【こちらも】出入国管理法改正と日本人の覚悟 外国人の受け入れ体制はいかに

 ある論文でこんなデータがでた。どんな技能実習生がストレスをためこみやすいか。分析の結果、性別、婚姻状況、子供の有無、日本語レベル、文化的に適応できるか、が有意だった。つまり女性より男性、独身、子供がいること、日本語レベルが低いこと、日本文化を重視する程度が低いこと、文化変容ストレスの程度が高いことは、技能実習生のメンタルヘルスを悪化させるリスクとなることがわかった。

 文化的な溶け込みにおいて4つの分類ができる。統合(双方の文化との関係を重視)、同化(相手文化との関係のみを重視)、分離(自分かとの関係のみを重視)、周辺(どちらとの関係も弱い)だ。双方の文化を重視する「統合」がメンタルヘルスにもっとも良好と言われる。

 あるイスラム系の女性のなげきを聞いたことがある。日本の文化とみずからのアイデンティティの対立に悩む彼女。「ここは日本だから」という声もあった。欧米に比べ、移民の数が少なかった日本。2019年4月からの出入国管理法改正もあわせ、日本に住む外国人労働者は年々増え続けるだろう。移民国家も近いかもしれない。

 技能実習生の受け入れに当たっては、管理団体が講習を行なうことが義務付けられている。活動時間の6分の1以上、もしくは、入国前の6カ月以内に1カ月以上かけて160時間以上の講習を行なった場合は12分の1以上としている。講習の内容としては、日本語、日本での生活一般に関する知識、技能実習生の法的保護に必要な情報、円滑な技能等の習得に関する知識である。

■ガードナー社の取り組み

 たとえばクリーンルーム用ウェアの製造や販売をてがけるガードナーでは、日本文化交流会や日本語勉強会を開催している。ガードナーでは服製造業でベトナム人実習生11名を受け入れている。年間を通し日本文化交流イベントを開催。会社近くの不動産の節分会に参加し、福を呼び込む豆拾いも行なった。節分会で着る裃(かみしも)を会社から奉納もした。それを縫製したのが技能実習生だった。地域文化に貢献することで、実習生にとっても変化があったかもしれない。

 日本語勉強会では「あいうえお」から仕事で使用している単語やシステム機器の名称等まで勉強をした。技能実習生に必要な日本語は留学生、ビジネスマン、旅行者などとは違う。技能等を習得すること、健康に安全に暮らすことがまず優先される。作業の指示を理解し、病気やけがを知らせることができなくてはならない。

 言語理解に関しては、公益財団法人国際研修協力機構(JITCO)という団体があり、支援を求めることもできる。

関連キーワードベトナムメンタルヘルス外国人労働者

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