10年桜のそのときに……宮澤佐江復活! 

2019年3月8日 15:02

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 AKB48の『10年桜』というシングル曲は、2009年3月4日にリリースされた楽曲で、メジャー11曲目の表題曲である。

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 歌詞には「10年後にまた会おう その場所で待ってるよ」というフレーズが入っており、アップテンポな卒業ソングとしてヒットし、AKBでは初めて10万枚を超えた曲としても有名かもしれない。

 そして、今年はまさにその曲が発売されてから10年……。

 まるで示し合わせたかのように、この曲を歌っていたメンバーが復活ののろしを上げ、存在感を表しだした。前田敦子は母親になり、大島優子も舞台で復活。篠田麻里子も結婚し、板野友美も全国ツアーで精力的に活動。

 芸能界を引退して消息不明(?)だった小野恵令奈も、先日インスタグラムで元気な姿を確認でき、7日には指原莉乃が、詳細は不明ながら「さしまゆゆきりん復活」との情報をTwitterに投下。

 そして、昨年7月で芸能活動の休止を発表した宮澤佐江が、この夏、ミュージカル『ピーターパン』で再活動(しかも河西智美と共演)を発表した。

 チームKの「ゲンキング」として、初期からAKBを引っ張ってきていた宮澤佐江は、とにかくパワフルで明るく、そしてクソが付くほどストイックで真面目。ムードメーカーとして黎明期のAKBの中心になっていたが、なんとSNH48に移籍して、中国にわたり、未経験のメンバーのリーダー兼コーチ役も担っていたが、折あしく日中関係が悪化、ビザの関係で公演にでることができないまま、SNH48プロジェクトはうやむやになり、今度はSKEに移籍するという、かなり理不尽な活動をさせられている。

 所属していた実力派ユニットDIVAも、本人たちが「逆境ユニット」と自虐するぐらい、タイミングや運命の波に翻弄されていたが、とにかく宮澤佐江という人は、逆境に強いメンバーという印象が強いのである。卒業後は、その活動が失速するメンバーが多い中、順調に舞台女優としての評価を上げ、その活動は順調だと思っていただけに、突然の活動休止、事務所退所は衝撃だった。

 1年の休業を経て、どんな成長を遂げたのか、今から楽しみであるとともに、誰からも好かれる彼女の復活が、AKBのOGや現役メンバーに与える影響も、決して小さなものではないだろう。

 NGT問題で、何かと閉塞状態にあるAKBGに、間接的にではあっても新しい風を吹かせてくれるような気がしてならない。どうか、無理をしない範囲で、おもいっきりやりたいことをやって周囲に元気を与えて欲しいと願っている。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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