選手を思う支援の輪が広がる!「いだてん」第8話レビュー

2019年3月3日 19:33

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■オリンピックに向けて動き始めた7話

 日本人初のオリンピック代表が決まり、出発までの準備をはじめた7話。四三のスポーツ選手としての志も見え隠れする中で、どの時代でも直面する金銭問題も浮かび上がった。そして8話では、オリンピック選手として四三を送り出すため、彼の周りの人間も大きく動き始める。

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■実次、お金を持って東京へ

 赤マントを羽織り、完全におのぼりさんの姿で実次(中村獅童)が四三(中村勘三郎)の目の前にやってきた。彼は四三がオリンピックへ向かうために必要な資金を工面し、それを届けるためにわざわざ上京してきたのだ。どのようにお金を用意したのか尋ねると、そこにはスヤ(綾瀬はるか)が大きく関わっていることを知る。

 実次はスヤとともに池部家を訪れ、スヤの婚約者である重行に援助の申し出をしていた。重行は要領を得ない様子であり、それは彼の母・幾江(大竹しのぶ)も同じだった。しかし実次は、田畑を手放してもいいという気持ちと、四三にオリンピックの景色を見せてやりたいという思いを伝えた。

 すると、幾江は金栗家の田畑を買い上げ、そのお金を無償で貸すと言い出した。それはほぼ無償の支援と同義であり、驚きながら実次はただ頭を下げるだけだった。しかし幾江は、実次の言葉を信じたのではなく、婚約者であるスヤの頼みだから力になったと言い切り、スヤはただただ頭を下げた。

■四三のために各々が援助をはじめる

 実次は池部家だけでなく、春野医師や玉名中学校の校長も四三のためにそれぞれの形で援助をしてくれたことを話す。その心遣いに涙を浮かべる四三だが、味方は彼らだけではなかった。大学の友人たちは四三を支える後援会を作り、オリンピックに向かうための資金をほぼ募金だけで集めきっていた。いきなりの出来事に四三も実次も驚きを隠せないが、せっかく集めたお金を四三は受け入れ、実次も用意した一部だけを手渡して残りは返済に充てることになった。

 次の日、実次に東京を案内する四三。その中で四三は未知の土地に日本代表として向かうことの不安を吐露する。その様子に実次は「誰かが初めての道を作る必要がある。その初めてのお前が弱虫なら、100年後の韋駄天も弱虫になる」と厳しいながらも鼓舞する。

 実次と涙ながらに別れた別の日。四三はストックホルムへ向かう前に辛作(ピエール瀧)の元へ向かっていた。彼は四三のために走りやすい足袋を作るだけでなく、ユニフォームまで用意していた。さらに出発2日前には壮行会も開かれ、多くの人が四三を盛大に送り出した。会の締め括りとして四三は歌うことになり、そこでスヤが教えてくれた「自転車節」を歌い上げるのだった。

■三島家の心もひとつになる

 明治45年5月16日。四三や弥彦(生田斗真)をはじめ、オリンピックに向かう人たちを見送ろうと多くの人が新橋駅に集まっていた。そこには大森兵蔵(竹野内豊)や安仁子夫人、治五郎(役所広司)も集まっていた。最後に弥彦が電車に乗り込んで出発しようとしたとき、人混みをかき分けてやってきたのが三島家の女中・シマ(杉咲花)と兄の弥太郎、そして母の和歌子だった。
 
 驚きながらも弥彦が窓越しに顔を出すと、和歌子は風呂敷を彼に手渡す。それを開いてみると、そこには手作りのユニフォームが入っていた。四三の兄・実次と同じように厳しい言葉を掛けながらも、和歌子は我が子を激励して駅から離れていく電車を見送るのだった。

 ついにオリンピック出場までの過程を丁寧に描いた第8話。四三の周りの人間たちの暖かさと共に、とうとう和解したような三島家のドラマなど、見どころの多いエピソードとなっていた。また、ラストには四三が所属する部活の顧問である可児徳(古舘寛治)が乗り込んでいるなどオチまで含まれており、次のエピソードへの伏線も十分で次回が気になるばかりだ。

 「いだてん ~東京オリンピック噺~」は毎週日曜20時からNHKにて放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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