中国のAIスタートアップ、歩き方で個人を特定する技術を開発

2019年3月2日 22:08

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記事提供元:スラド

taraiok曰く、 中国の人工知能スタートアップ企業「Watrix」は、顔を隠していたとしても、たとえ背を向けていたとしても、歩き方を解析することにより50m先までの個人を特定できる監視ソフトウエアを開発している。その能力は「シャーロック・ホームズに匹敵する」という(South China Morning PostSlashdot)。

 この技術は「歩容認識」というもの。身体の輪郭から、腕の動き方の角度、つま先の入り方など歩き方に関する何千もの測定基準を分析し、データベースと照合して人物を特定できるという。

 Watrixの最高経営責任者(CEO)のHuang Yongzhen氏はインタビューで、顔認識と異なりこの技術では顔を映す必要はない点が特徴だとし、監視を回避する犯罪者を捕らえるのに有用だとしている。警察は北京、上海、重慶の路上ですでに歩容認識技術の試験を行っているという。同社は先週、メガシティレベルでのリアルタイムカメラの分析をサポートするハージョン2.0の提供を開始している。

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